伊豆半島に生息・生育する多様な動物・植物の一部を紹介します。
併せて、伊豆半島特有の食の恵みも紹介します。
動物・植物の恵み
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東伊豆エリア・シラヌタの池動物・モリアオガエル
天城山の崩壊した南斜面にあるシラヌタの池では、毎年5月下旬から6月上旬にかけて、池の周囲に伸びる木の先端には、モリアオガエルの卵が見られます。
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南伊豆エリア・吉佐美動物・ウミガメの卵
亜相窟の浜には、ウミガメが産卵に来ます。調査のために、開けたところを撮影させてもらいました。
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西伊豆エリア・明伏川動物・ホタル
明伏川の支流の湿地には、ゲンジボタルとヘイケボタルが飛び交う時期があります。
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西伊豆エリア・ナマコ壁通り動物・アサギマダラ
日本各地に自生し、南西諸島や台湾に渡ることもあるという蝶は、秋から冬にかけて、伊豆各地にも飛翔します。フジバカマやアザミなどの蜜を吸います。
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東伊豆エリア・城ケ崎動物・タイワンリスの食み跡
城ケ崎海岸の大木には、引っ掻かれた横筋が刻まれています。外来生物であるタイワンリスが自然繁殖して、樹皮をかじった跡です。
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東伊豆エリア・城ケ崎動物・絵描き虫
ハモグリバエやハモグリガ等の幼虫は葉にもぐって、模様を画くように食害して白っぽいスジ状の痕をつけるため絵描き虫と呼ばれます。
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南伊豆エリア・波勝崎動物・猿
波勝崎周辺には、野猿が生息しています。波勝崎の海岸に設けられたモンキーベイでは、野猿を観察できます。
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東伊豆エリア・城ケ崎植物・タイトゴメ
海岸の岩場に群生して自生する多年草です。初夏~夏に、小さな黄色い五弁花を咲かせます
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南伊豆エリア・爪木崎植物・イソギク
城ケ崎などの海岸の岩場の亀裂に根を張って生育するキク科の多年草です。
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東伊豆エリア・城ケ崎植物・ボタンボウフウ
潮の当たる海岸に自生する多年草で、薬草や健康食として利用されます。
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東伊豆エリア・城ケ崎植物・イヨカズラ
海岸近くの草地に自生する多年草で、厚く照りのある葉が特徴です。
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南伊豆エリア・逢ヶ浜植物・トウダイグサ
二年草で、苞葉の中に黄色い花を複数つけます。苞葉は椀状で、その中に黄色い花がある様を、燈火の皿に見立てています。
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南伊豆エリア・爪木崎植物・ホソバワダン?
キク科の多年草で、海岸の岩場から山裾にかけて生育します。
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東伊豆エリア・城ケ崎植物・ツルナ
多肉で海岸の砂地に生え、食用にされます。
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南伊豆エリア・逢ヶ浜植物・ハマダイコン
逢ヶ浜の砂浜では春に、ハマダイコンの紫色の花が咲きます。
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東伊豆エリア・城ケ崎植物・ホソバカナワラビ
海岸近くの林床などで群生するシダ植物のひとつです。
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北伊豆エリア・淡島植物・ヒトツバ
淡島の海岸沿いの遊歩道の溶岩や凝灰岩が露頭には、海浜性のヒトツバが植生します。
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東伊豆エリア・城ケ崎植物・トベラ
常緑の低木で、海岸に自生します。潮風や乾燥に強く、つやのある葉を密生します。
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南伊豆エリア・田牛植物・ハマユウ
サンドスキー場の階段付近に、白いはまゆうの花が自生しています。田牛のはまゆう自生地は、静岡県の天然記念物にも指定されています。見頃は7月下旬から8月中旬です。
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北伊豆エリア・御浜岬植物・スカシユリ
御浜岬の砂浜には、スカシユリが群落します。
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北伊豆エリア・黒根岬植物・ハマカンゾウ
黒根岬の岩場にハマカンゾウが咲きます。
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南伊豆エリア・あいあい岬植物・ユウスゲ
池ノ原の高原には、ユウスゲが自生します。7~8月の夕暮れから花が開き、翌日の午前中にはしぼんでしまいます。
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東伊豆エリア・城ケ崎植物・スイカズラ
常緑つる性の低木で、細長い花筒の奥に蜜があります。
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東伊豆エリア・城ケ崎植物・フウトウカズラ
コショウ科に分類される常緑性の蔓植物で、葉や果実が胡椒に似ています。
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南伊豆エリア・青野川植物・メヒルギ
潮の満ち引きがある潮間帯(ちょうかんたい)にメヒルギが植えられています。
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南伊豆エリア・板戸・弁天神社植物・ウバメガシ
弁天神社には、伊豆半島最大といわれるウバメガシの巨木があります。
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北伊豆エリア・御浜岬植物・イヌマキ
御浜岬の先端部、約15000平方メートルの地域にイヌマキが群生しています。樹齢100年を越える木もあり、これらの木々は過去に何回もの津波に耐えた優秀な防災林です。
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北伊豆エリア・大瀬崎植物・ビャクシン
神池の周囲は、ビャクシンの大木が群落を成しています。
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南伊豆エリア・吉佐美植物・イスノキ
境内に自生するイスノキは、九州などの暖かい地域ではよく育ちますが、分布の北限にあたる伊豆半島では非常に稀な大木で、国の天然記念物に指定されています。
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北伊豆エリア・火雷神社植物・タブノキ
丹那断層の横ずれが観察できる火雷神社には、三本のタブノキが生えて居ます。左奥のタブノキは、静岡県で二番目に高い木です。
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南伊豆エリア・爪木崎植物・スイセン
爪木崎の池の段に降りる遊歩道の周囲には、300万本もの野水仙が群生しています。12月中旬~2月上旬頃に見頃を迎え、甘い香りを漂わせ、一足早い伊豆の春を楽しめます。
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南伊豆エリア・板戸植物・アロエ
板戸の海岸にはアロエが群生して、冬には赤い花が海岸を彩ります。
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東伊豆エリア・一碧湖食の恵み・ハンゲショウ
落葉する多年草で、名前の由来は、半夏生の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があります。
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東伊豆エリア・一碧湖食の恵み・チョウジソウ
多年草で、花を横から見ると「丁」の字形に見えるから「丁字草」の名があります。
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北伊豆エリア・源兵衛川植物・ミシマバイカモ
キンポウゲ科の多年生の水草です。一時は絶滅しましたが、柿田川に自生していたものを移植して増やしたものです。
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中伊豆エリア・浄蓮の滝植物・ハイコモチシダ
滝の右岸壁には、ハイコモチシダが群生しています。
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南伊豆エリア・下田公園植物・アマギアマチャ
天城山に自生するヤマアジサイの1変種で、葉に甘み成分が含まれており、葉をもんで口に含むと甘苦い味がします。
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南伊豆エリア・白濱神社植物・アオギリ
白濱神社の境内北側には、アオギリの純林があり、天然記念物に指定されています。
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中伊豆エリア・清瀬の森植物・マメザクラ
達磨山の北を流れる北又川(きたまたがわ)の源流にある自然の森では、遅い春にマメザクラが咲きます。
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南伊豆エリア・河津植物・河津桜
早咲きの桜として、人気のある河津桜は、オオシマザクラとカンヒザクラの自然交配で、オオシマザクラ由来の大き目の花と、カンヒザクラ由来の紫紅の花弁の色が特徴です。この原木は、河津川沿いで発見されたもので、庭先に植えたものです。その後、クローンが増殖されて、河津川沿いに植えられ、更に全国各地にも移植されて、それぞれの地で、早咲きの桜として、楽しまれています。
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東伊豆エリア・蓮着寺植物・ヤマモモ
本堂の右手にあるヤマモモは日本最大で、天然記念物に指定されています。
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東伊豆エリア・万三郎岳植物・トウゴクミツバツツジ
シャクナゲコースでは、トウゴクミツバツツジが群生しています。
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東伊豆エリア・万三郎岳植物・アマギシャクナゲ
万二郎岳と万三郎岳の間の、石楠立(はなだて)付近には、シャクナゲの群落があり、ピンク色のシャクナゲがみられます。
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西伊豆エリア・手引頭植物・アセビ
手引頭では、鹿が食べない馬酔木の巨木は群落をつくり、耐えているようです。この馬酔木は天城一の大きさと言われています。
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西伊豆エリア・猿山植物・ヤマグルマ
猿山の山頂直下の平地に、大きなヤマグルマが横倒しになっています。横から見るとダイオウイカのようです。
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中伊豆エリア・八丁池植物・ヒメシャラ
岩尾天井(いわびてんじょう)のヒメシャラですが、曲がって成長した姿は鹿の角のようです。
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南伊豆エリア・河津来宮神社植物・クスノキ
別名・杉桙別命(すぎほこわけみこと)神社のご神木は、クスノキの巨樹です。樹齢千年ともいわれ、国の天然記念物に指定されています。
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中伊豆エリア・地蔵ヶ平植物・スダジイ
蛇食川沿いの地蔵ヶ平に、樹齢千年のスダジイの大木が護られています。
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中伊豆エリア・カワゴ平植物・ブナ
東カワゴ平の火口近くのブナ林の中に、ひときわ大きいブナがあり、天城一の大きさを誇ります。
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中伊豆エリア・滑沢渓谷植物・スギ
滑沢渓谷に沿った林道奥に、伊豆半島最大の杉の巨木が立ちます。
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中伊豆エリア・滑沢渓谷食の恵み・ワサビ
本谷川沿いのワサビ田での収穫風景
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北伊豆エリア・御浜岬食の恵み・天然塩
駿河湾の黒潮を薪だけで炊き上げて、無添加の天然塩を作っています。
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西伊豆エリア・宇久須食の恵み・テングサ
西伊豆の海岸沿いでは、初夏にテングサ漁が解禁されます。丁寧に乾燥させた寒天はところてんの原料になります。
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北伊豆エリア・戸田食の恵み・タカアシガニ
戸田港の外に広がる駿河湾は日本一深い湾で、多種多様な海洋生物のすみかでもあります。御浜岬に囲まれる戸田港は天然の良港で、深海に棲むタカアシガニや深海魚なども水揚げされます。甲羅で作ったお面は魔除けとして珍重されます。