人々の生活を豊かにする温泉・湧水・用水の一部を紹介します。
温泉・湧水・用水の恵み
-
北伊豆エリア・三島市温泉・竹倉温泉
竹倉温泉の源泉は薄く色がついているそうですが、上から見ると赤茶色をしています。この地の地層に鉄分がふくまれているそうです。源泉の温度は15℃から18度と低いので、沸かしているので、熱めです。
-
中伊豆エリア・古奈温泉温泉・頼朝の湯
湯谷神社近くにある旅館”頼朝の湯・本陣”には、長岡凝灰岩の石丁場を利用して作った洞穴風呂が立ち寄り湯として利用できます。
-
中伊豆エリア・古奈温泉温泉・湯谷神社
源氏山の北麓にある湯谷神社は、古くから続く古奈温泉の発祥地で、鳥居右手には源泉跡が残ります。
-
東伊豆エリア・熱海温泉・走り湯
伊豆山の海食された崖に開いた洞穴内で湧いている源泉が海岸に飛ぶように走り落ちる様から”走り湯”と名づけられました。珍しい横穴式の源泉です。
-
東伊豆エリア・熱海温泉・湯前神社源泉
湯前神社の鳥居手前に、近くの源泉から引湯された源泉が流れています。温泉の成分が析出(せきしゅつ)している様子が見られます
-
東伊豆エリア・熱海温泉・大湯間欠泉跡
熱海七湯(あたみななゆ)のひとつの源泉で、大正初期まで一昼夜2回定期的に噴出していましたが、関東大震災の頃を境に止まりました。今では人工的に噴出する間歇泉として整備されています。
-
東伊豆エリア・草崎海岸温泉・中ノ崎露天温泉
草崎海岸には、温泉かけ流しの浴槽がありますが、露天風呂ではないので、水着の着用が必要です。
-
中伊豆エリア・修善寺温泉・独鈷の湯
桂川の川床に復元された独鈷の湯は、今では足湯として利用されています。桂川の川沿いには、七つの源泉が湧いていました。
-
中伊豆エリア・湯ヶ島温泉・白壁荘・巨石風呂
地中から掘り出した重さ約4トンの安山岩の巨石を刳り抜いて露天風呂にしています。
-
中伊豆エリア・湯ヶ島温泉・白壁荘・大岩の湯
白壁荘の基礎部分には湯ヶ島層群の凝灰岩の基盤があります。熱水変性した岩を刳り抜いて大岩の湯としています。
-
中伊豆エリア・湯ヶ島温泉・湯本館・河原の湯
湯本館の狩野川の河原には、露天の岩風呂が設けられていて、狩野川を目と耳で楽しめます。
-
中伊豆エリア・湯ヶ島温泉・河鹿の湯
狩野川の流れに面して、井上靖著『しろばんば』に”西平の湯”として登場する共同浴場があります。
-
中伊豆エリア・湯ヶ島温泉・湯谷権現・釜石
世古峡の北の小高い丘は釜石山とよばれ、山頂には湯谷権現があります。山頂近くにある凝灰岩の巨石が釜石と呼ばれ、釜石が地下水を熱して、湯ヶ島の谷川に温泉を湧出させていると信じられていました。
-
南伊豆エリア・湯ケ野温泉・湯ケ野・福田屋
ノーベル賞作家の川端康成は、湯ケ野(ゆがの)の河津川右岸にある旅館の一室で、[伊豆の踊子]を執筆しました。
-
南伊豆エリア・峰温泉温泉・大噴湯
毎分600リットル100度の温泉が高さ30mまで噴き上がる自噴水です。今では、周辺への環境に配慮して、時間限定で噴出しています。
-
西伊豆エリア・土肥温泉・まぶ湯
安楽寺の境内には、金を採掘していた坑道から温泉が出たそうです。土肥温泉発祥の地として、諸病平癒の霊泉として使われています。
-
西伊豆エリア・沢田公園温泉・露天風呂
沢田公園の崖上には、露天風呂(男女別)があり、夕日を見ながら入浴ができます。
-
西伊豆エリア・石部温泉・平六地蔵の湯
石部漁港内にある無料の露天温泉です。水底土石流の露頭をくりぬいて露天風呂としています。凝灰岩で作られたお地蔵さん祀られています。5月~10月の期間限定ですが、海水浴シーズンには、とても賑わいます。
-
西伊豆エリア・雲見赤伊浜温泉・露天風呂
雲見から少し900m石部よりの海岸に、きれいな磯が広がり、下まで降りることが出来ます。凝灰岩の磯を見下ろす場所に、混浴の露天風呂がありましたが、諸事情により休止しています。
-
南伊豆エリア・蓮台寺温泉・上の湯権現
蓮台寺温泉の上の湯裏にある上の湯権現の祠です。吉田松陰は、黒船渡航の準備で蓮台寺の旧村山邸にかくまわれて、皮膚病治療のため、当時は硫黄泉だった上の湯で湯治したそうです。
-
南伊豆エリア・金谷温泉温泉・千人風呂
蓮台寺温泉東にある河内の金谷旅館(かなやりょかん)には、総檜造りの大浴場・千人風呂があります。千人風呂では、50度近くの熱めの源泉があふれ、湯量も豊富で、1mほどの深さの浴槽もあります。
-
北伊豆エリア・窪湧水・窪の湧水
約2700年前に御殿場泥流(ごてんばでいりゅう)が堆積した大地を、黄瀬川(きせがわ)の流れは向きを変えながら扇状地にたまった土砂を削り、河原に段丘崖をいくつもつくりました。江戸時代の安政元年の東海地震の後、侵食された崖から湧水が湧き出しています。
-
北伊豆エリア・谷津湧水・谷津の湧水
愛鷹山麓の湧水地のひとつです。
-
北伊豆エリア・柿田川湧水・柿田川
富士山の雪解け水や雨は、溶岩流の隙間を伏流して、末端である現在地で湧き出します。一日約100万トンの豊富な湧水は、清流となって約1kmで狩野川と合流します。公園内の湧き間(わきま)からは、今でも清らかな湧水が見られます。
-
北伊豆エリア・三島湧水・清住緑地
三島市と清水町の境に位置する境川・清住緑地にも、富士山からの地下水が湧いています。
-
北伊豆エリア・楽寿園湧水・小浜池
小浜池では夏から秋にかけて富士山からの湧水が湧き出します。
-
北伊豆エリア・三島湧水・菰池
菰池の湧水は桜川(さくらがわ)の水源となります。昔、真菰(まこも)が群生していたことから菰池と名付けられたといわれています。
-
北伊豆エリア・三島湧水・白滝公園
白滝公園では、溶岩流の末端部とそこから湧き出す湧水が見られます。湧水は、桜川と合流して、一部は御殿川の水源となります。
-
北伊豆エリア・三島湧水・浅間神社
楽寿園の東に鎮座する神社で、コノハナサクヤヒメを御祭神とし、富士登山の三島口はここから始まりました。境内の溶岩流の末端から地下水が湧いていた池では水垢離をしたとの伝承があります。
-
北伊豆エリア・三島湧水・雷井戸
井戸の中には、湧水が湧き出していて、かつては地域の飲料水を供給する簡易水道の水源でした。ミシマバイカモが植えられ、涼し気な雰囲気を醸し出しています。
-
北伊豆エリア・三島湧水・竹倉湧水
箱根山系の溶岩の隙間から地下水が湧きだしています。
-
中伊豆エリア・貴僧坊湧水・水神社の湧水
貴僧坊水神社の横には溶岩のすき間から湧水が湧いていて、ワサビ田や稲作りの水源として大切にされています。
-
北伊豆エリア・黄瀬川用水・牧堰
鮎壺の滝の300m上流において黄瀬川の水を分水する堰で、沼津市の北部の水田に灌漑用水を供給していました。
-
北伊豆エリア・黄瀬川用水・本宿用水
鮎壺の滝のすぐ上に新井堰(あらいせき?)を設けて黄瀬川の水を分水して、長泉町の本宿に灌漑用水を供給しています。
-
北伊豆エリア・三島用水・中央水道公園
三島大通り商店街の裏手にひっそりとそびえ立つ円柱状の建築物は、昭和5年に商店街の有志が建築した私設簡易水道の水道塔の跡です。市民手つくりの公園として整備されています。
-
北伊豆エリア・清水町用水・千貫樋
小浜池の湧水を水源として、清水町などに灌漑用水を供給するために、境川の上に架設されている樋です。元々は、後北条氏が造った用水ですが、関東大震災の時に崩落したので、再建されました。
-
北伊豆エリア・清水町用水・丸池
清住緑地(きよずみりょくち)に隣接した丸池は、湧水をためて、周辺地域に農業用水を灌漑するため池です。
-
北伊豆エリア・三島用水・源兵衛川
小浜池の湧水を水源として、下流域の田畑の灌漑用水として使われていました。湧水量が減少したので、工業用水として利用された柿田川の湧水の一部を還元してせせらぎを再生してきました。
-
北伊豆エリア・三島用水・温水地
源兵衛川の冷たい湧水を稲作の用水に使うために温める池として、昭和28年に建設されました。
-
北伊豆エリア・函南町用水・八ツ溝用水
この堰で来光川から取水した八ツ溝用水は、大土肥・仁田・間宮・塚本の田地を潤す八本の用水路に分流されます。 江戸時代には、一番堀から八番堀まで八つの堀に分けていたので、八ツ溝と言われています。
-
北伊豆エリア・函南町用水・水力発電所取水堰
平井の柿沢川に設けられた取水堰からの水で水力発電して、明治40年までの4年の間、三島・沼津・熱海に電灯電力を供給していました。水力発電所の遺構は、残念ながらほとんど残っていません。
-
中伊豆エリア・狩野川用水・狩野川放水路
狩野川・中流域の氾濫による下流域での洪水を防ぐために、下流域の手前で海にバイパスする人口の水路を設ける目的で、放水路が1965年に完成して、それ以降は狩野川の氾濫は最少に抑えられています。
-
中伊豆エリア・梅木用水・水路橋
梅木の水力発電所に水を供給するために、造られた橋です。アーチ状にレンガを積み上げたもので、昭和5年の北伊豆地震の際にも持ちこたえて現在も使われています。
-
東伊豆エリア・沼池用水・吉田用水
一碧湖の水を吉田地区の灌漑用水として引水している取水口です。吉田隧道で吉田地区に送られます。
-
東伊豆エリア・三ノ原用水・三ノ原揚水
三ノ原の海食崖では、溶岩流の下部に不透水層があり、真水が湧いています。上の三ノ原台地には梅の木平火山の溶岩流に覆われて雨水が不足しているので、大口径のポンプ場「三の原揚水機場」で農業用水を圧送しています。