伊豆ジオ遺産のウェブサイトへようこそ。
このウェブサイトは、伊豆半島ジオパークで活動しているジオガイド(案内人)が訪れた数多くの見どころ(ジオサイト)を伊豆ジオ遺産と勝手に命名して、できるだけ多くの方に知っていただく目的で、つくりました。
見どころを訪問したい方、巡検を検討している方などの参考になれば幸いです。
いくつかの切り口から、見どころを探すことができます。
地域から探す
伊豆ジオ遺産では、伊豆半島ジオパークを、北伊豆・東伊豆・中伊豆・西伊豆・南伊豆の5エリアに分類しています。
2,250か所の見どころを208ページで紹介します。
成り立ちから探す
伊豆半島の歴史は約2000万年前までたどることができます。半島の成り立ちは、おおまかに6ステージに分類されています。
地質・地層・地形から探す
伊豆半島ジオパークで見られる地質・地層・地形などを、おおまかに分類してみました。
恵みから探す
伊豆半島の豊かな自然がもたらす生物の多様性・食の恵み・温泉・湧水・鉱物などを紹介します。
人とのかかわり
伊豆半島で暮らす人々の自然や災害とのかかわりなどの面から、紹介します。
ジオ(地球)に関わるさまざまな自然遺産、たとえば、地層・岩石・地形・火山・断層などを含む自然豊かな「公園」のことです。
暮らしている土地や訪れる観光地の成り立ちを知り、生態系や人々の暮らしとのかかわりまでをつなげて考える場所です。
足元の岩石から頭上の宇宙まで、数十億年の過去から未来まで、海や山の大自然から、そこに暮らす生き物と人々までを一つにして考えます。
つまり地球を丸ごと楽しみ活用する場所、それがジオパークです。
本州で唯一、フィリピン海プレートの上にのっている伊豆半島は、かつては南洋にあった海底火山の集まりで、プレートの北上に伴い火山活動を繰り返しながら本州に衝突し半島となりました。
この半島では、現在も火山活動や地殻変動が続いており、これによって豊かな温泉や日本一深い駿河湾、変化に富んだ地形をもつ魅力的な半島が作られています。
伊豆半島では、海底火山や火山島の時代から、本州への衝突という大事件を通じ、現在も続く火山活動や地殻変動まで、さまざまな時代の大地の営みを知ることができ、また、これらの大地の恵みを楽しむこともできます。
伊豆半島ジオパークのメインテーマは「南から来た火山の贈りもの」です。
伊豆半島ジオパークは、2014年9月に日本ジオパークのひとつとして、日本ジオパークネットワークから認定を受けました。
日本ジオパークネットワークは、日本ジオパークへの認定、または、認定をめざす地域団体などで構成されています。日本ジオパーク活動の推進をしており、世界ジオパークネットワークの傘下で活動しています。2018年4月現在、全国で43地域が日本ジオパークとして認められています。
2018年4月に、伊豆半島ジオパークは、国内で9番目のユネスコ世界ジオパークに認定されました。
案内人が、ジオパークに興味をもったきっかけは、夕方のテレビで白鳥山の柱状節理を見た時です。2011年に、ジオガイド養成講座が開かれるとの情報を得て、早速挑戦しました。
ジオガイドとして認定され、仲間や単独で素人ながら巡検のつもりで、伊豆半島の各地で初めての景観を目にして、ますますはまっていきました。
ジオサイトの写真を記録したくなったので、デジタル一眼レフのカメラを購入しました。撮影のテクニックを得るために、地元の写真教室・写真クラブに入会して、腕を磨き、少しずつまともな写真が撮れるようになりました。
同時期にかんなみ仏の里美術館のガイドも始め、特に道祖神に興味を持ち、当初は函南町の道祖神を含むすべての石造物を調査しました。
そのうちに、伊豆半島各地の道祖神を全て調査することを思い立ち、10年程かかって伊豆半島に加えて、静岡県東部のほぼすべての道祖神を調査しました。道祖神の調査とジオサイトの調査は、行動とフィールドが似ているので、道祖神の調査をしている際に、新たなジオサイトを見つけることもしばしばありました。その逆もあります。
ガイド活動や趣味で知った伊豆半島の魅力を網羅的に紹介するウェブサイトが見当たらなかったので、自分で制作することを思い立ち、改良を加えながら、ようやく完成に近づいています。
- ●静岡大学教授 小山真人著【伊豆の大地の物語】 静岡新聞社
- ●静岡大学教授 小山真人著【火山がつくった伊東の風景】 静岡新聞社
- ●静岡大学教授 小山真人著【火山がつくった中伊豆の風景】 静岡新聞社
- ●静岡大学教授 小山真人著【火山がつくった天城の風景】 静岡新聞社
- ●静岡大学教授 小山真人著【火山がつくった西伊豆の風景】 静岡新聞社
- ●静岡大学教授 小山真人著【火山がつくった奥伊豆の風景】 静岡新聞社
- ●静岡大学教授 狩野謙一著【伊豆半島南部のジオガイド】 山と渓谷社
伊豆半島の全周に広がる磯場の情報(アクセス・磯場の名前)はこちらの本から得ました。
- ●【伊豆半島パーフェクト地磯ガイド 上巻・下巻】 海悠出版
滝の情報(アクセス・名前)は、静岡県をはじめとする全国各地の滝を紹介するイチローさんのウェブサイト【滝の引力】から得ました。
ジオサイトの地質の一部については、産総研が提供する【地質図navi】を利用しています。
その他、こちらの情報源も参考にさせていただいています。
- ●伊豆日々新聞
- ●各市町の郷土誌
- ●ガイド仲間、地元の人、隣の釣り人
- ●Wikipedia、他のウェブサイト
取材するジオサイトの情報収集やウェブサイトへの記述については、下記の文献を参考にさせていただきました。素人の理解なので、正確ではない箇所が多々あると思います。
このウェブサイトは クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA 4.0)の下に提供されています。
但し、画像はすべて案内人が撮影したものです。利用にあたっては、こちらのメールで、案内人の承諾を得てください。