自然に対する畏敬から人々は祈り、感謝から祭りをしてきました。
- 江之浦・水祝儀-1月
- 下多賀・水あびせ式-1月
- 牛臥・寒中みそぎ祭り-1月
- 伊豆長岡・鵺払い祭り-1月
- 三嶋大社・お田打ち-1月
- 河内・お天王さん-7月
- 四日町・お天王さん-7月
- 来宮神社・こがし祭り-7月
- 稲取・どんつく祭り-中止
- 神島・かわかんじょう-8月
- 下田・太鼓祭り-8月
- 三嶋大社・流鏑馬神事-8月
- 函南・猫踊り-8月
- 妻良・盆踊り-8月
- 小稲・寅舞-9月満月
- 河内・手筒花火-10月
- 旭滝・虚無僧祭り-10月
- 田牛・秋祭り-10月
- 大鍋・神楽-10月
- 見高・三番叟-10月
- 白濱神社・火逹祭-10月
- 白濱神社・三番叟-10月
- 白濱神社・おんべ流し-10月
- 広瀬神社・三番叟-11月
- 子浦・人形三番叟-11月
- 牛越神社・人形三番叟-11月
- 佐波神社・人形三番叟-11月
祈りと祭り
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南伊豆エリア・下田祈り・白濱神社
白濱神社は、度々起こった伊豆諸島の噴火を神々の怒りと恐れて、祀ったことが始まりです。時の朝廷は、明神の位階に格上げして、三島神と后神(イコナヒメノミコト)を、御祭神として祀りました。その後も噴火は続いたので、三島神を大明神に格上げしたうえで現在の三島大社に遷座(せんざ)しました。白濱神社の今の御祭神は、イコナヒメノミコトです。
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北伊豆エリア・三島祈り・三嶋大社
諸説がありますが、一説には伊豆諸島で祀られていた御島神を、下田の白濱神社・大仁の広瀬神社を経て、今の地(三島と名付けた)に三嶋大明神(大山祇命・事代主命の総称)として遷座したといわれています。 伊豆一宮であり、源頼朝が崇敬したことが知られ、今でも多くの人が参拝に訪れます。
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西伊豆エリア・雲見祈り・烏帽子山
烏帽子山にはイワナガヒメが祀られていて、麓から急な石段(428段ほど)の参道がが続きます。
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南伊豆エリア・下田祈り・下田富士
本郷富士とも呼ばれ、位置によっては尖った三角に見える山体が特徴です。山頂には、石長比売(いわながひめ)を御祭神とする浅間神社があります。
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東伊豆エリア・伊東祈り・大室山
その昔、近隣沿岸の漁師たちが相計らい大島に対面した大室山に海上安全、海難防止祈願のため、海運を願って八開き八地蔵尊を大室山山頂に奉納したと言われています。
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南伊豆エリア・河津祈り・観音山・石仏群
奥原川の上流に位置する観音山の山腹の凝灰岩露頭に、江戸時代に造られた三十三観音の石仏があります。沢田石に刻まれた観音菩薩像たちは、自然の庇の下に安置されているので、風化が進まないで、当時の姿を残しています。
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西伊豆エリア・石部祈り・石火石
伊志夫神社のご神体は、凝灰角礫岩の大石で、以前は石の上で火を焚いて、神にささげたといわれてます。石火(いしび)が石部の語源とも言われます
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東伊豆エリア・稲取祈り・はさみ石
天城火山からの溶岩流が海まで達した末端に位置する海岸に、大きな二つの岩の柱の間に小さな直方体の岩がはさまれています。
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中伊豆エリア・奈古谷祈り・七ツ石
奈古谷の観音堂から毘沙門堂までの山道沿いに、多賀火山由来の巨石(転石)が点在します。七つ石と呼ばれる巨石には、梵字や線刻で仏像が刻まれています。
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南伊豆エリア・吉佐美祈り・仏谷
宝徳院の裏山には、仏谷と呼ばれる水底土石流が波食された崖があります。凝灰角礫岩の波食窪には、江戸時代に作られた十六羅漢像と六観音像が安置されています。
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南伊豆エリア・子浦祈り・三十三観音
海面より30mほど高い水底土石流の崖が波食されたノッチに、三十三観音霊場の写し霊場が設けられています。凝灰岩を刻んだ観音像は風化して摩滅が進んでいます。
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南伊豆エリア・田牛祈り・遠国島
遠国島の山頂付近では、4世紀頃の土器が見つかっています。石廊崎・盥岬・遠国島と岬の先端に祭祀遺跡があったと考えられています。
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南伊豆エリア・須崎祈り・夷子島遺跡
恵比須島の山頂には恵比須神社が建ちます。この付近から多数の手捏土器(てづくねどき)や須恵器(すえき)が出土したほか、焚火(かがりび)の跡も発見されて、古代の祭祀遺跡(さいしいせき)と考えられ、夷子島(えびすじま)遺跡として下田市の文化財に指定されています。
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南伊豆エリア・田牛祈り・盥岬
盥岬の先端では6世紀頃の土器が見つかり、海神に対する祭祀が行われたようです。
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南伊豆エリア・下田祈り・三穂ヶ崎
三穂ヶ崎の先端の岩場から、勾玉・丸玉・臼玉など多数の玉類が発見されており、海や島を祀りの対象とした古代の祭祀遺跡(さいしいせき)と考えられています。
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南伊豆エリア・下田祈り・三穂ヶ崎の不動明王
三穂ヶ崎の先端の海食洞の壁には、不動明王が描かれています。伊豆辺路の修験者が祈ったものでしょうか?
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北伊豆エリア・大瀬崎祈り・大瀬神社
大瀬崎の砂嘴に建つ大瀬神社のご祭神は引手力命(ひきたぢからのみこと)で、海上安全を願う漁民が赤い褌を奉納する風習があります。4月の例大祭には近隣の漁港から漁船が参拝に駆け付けます。
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中伊豆エリア・修善寺祈り・修禅寺・奥の院
修禅寺奥の院にある弘法大師が修行したといわれる岩窟には、達磨火山の溶岩流に板状節理(ばんじょうせつり)が発達しています。
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中伊豆エリア・大平祈り・旭滝
旭滝は、修験者達が修行した聖地です。滝の中間部に設けられた場所には、修験者たちが崇拝した三体の不動明王が祀られています。
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南伊豆エリア・吉田祈り・白鳥神社
吉田の浜の山裾に、小さな社の白鳥神社があります。社殿の扉には、穴の開いたひしゃくが取り付けられています。これは、安産のお祈りとお礼参りの意味があります。
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中伊豆エリア・神島祈り・子育て地蔵
棒石山の北の道沿いに露頭する凝灰岩の崖に、地蔵菩薩が彫られています。子授けの地蔵として、今でも信仰を集めています。
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東伊豆エリア・下多賀祈り・滝の山不動滝の不動明王
滝の山不動滝の傍には、不動明王が祀られています。溶岩流がスコリア質凝灰岩を覆い、赤く酸化させたようです。
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北伊豆エリア・函南祈り・冷川不動滝の不動明王
不動滝の傍の溶岩流の壁には、弘法大師が爪で彫ったと伝えられる不動明王の線刻(左)と、新しい不動明王の線刻(右)が刻まれています。
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北伊豆エリア・函南祈り・入谷万年杉の不動明王
桑原・入谷の万年杉の観音堂奥に、湯河原火山の溶岩流が露頭します。岩の上には、不動明王の石仏が祀られています。
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北伊豆エリア・三島祈り・蜘蛛が淵の不動明王
蜘蛛が淵・上段の滝の左の大きなくぼみの中に、不動明王が投げ込まれています。
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北伊豆エリア・桃沢川祈り・水神社の不動明王
桃沢川に流れ込んだ愛鷹火山の溶岩の上を清流が落ちます。不動明王と二童子が水を護ります
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西伊豆エリア・宇久須祈り・三滝の不動明王
三ノ滝手前の軍艦岩と呼ばれる巨石には不動明王が刻まれています。
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西伊豆エリア・田子祈り・白山権現の不動明王
白山権現の水底土石流の波食窪に不動明王堂があります。お堂の左にも不動明王が守ります。
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北伊豆エリア・江浦祭り・水祝儀
江浦の住吉神社での新年祈願祭では、前年に結婚した婿さんと添婿さんはお参りに出向きます。階段上で待ち受ける青年団衆から祝儀として海水を浴びせられて、集落に受け入れられます。
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東伊豆エリア・下多賀祭り・水あびせ式
下多賀の下多賀神社の新年祈願祭では、水役がクマザサに浸した海水を、前年に結婚した婿さんにかけて新婚夫婦の門出を祝います。
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北伊豆エリア・牛臥祭り・寒中みそぎ祭り
牛臥山公園の小浜海岸では、楊原神社と大朝神社で合同で厳寒寒中みそぎ祭りが、正月15日前後に行われます。神社から渡御した神輿が浜降りして、成人氏子がみそぎを行います。
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中伊豆エリア・伊豆長岡祭り・鵺払い祭り
頭が猿、胴体が虎、尻尾が蛇の妖怪「鵺(ぬえ)」を源頼政が退治したという故事に基づいて、行われるようになった祭りです。伊豆長岡の湯らっくす公園で行われます。
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北伊豆エリア・三島祭り・三嶋大社・お田打ち
稲作の「予祝儀礼」とされる神事芸能で、稲作の一年の初めに神前で稲作の過程を演じて、豊作を祈願するものです。三嶋大社の舞殿で正月に奉納されます。
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北伊豆エリア・西浦祭り・河内・お天王さん
西浦河内地区の氏神である御崎神社(上の宮)と子聖神社(下の宮)では、毎年7月に青年達の「神楽舞」が奉納されます。
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中伊豆エリア・四日町祭り・お天王さん
四日町の八坂神社の夏祭りでは、神輿が町内を渡御して廻り、最後に八坂神社目指して疾走(?)するのが見ものです。
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東伊豆エリア・熱海祭り・来宮神社・こがし祭り
来宮神社の7月の例大祭では、神々を御鳳輦(ごほうれん)に載せて、熱海の町を渡御します。御鳳輦を先導する猿田彦は、御祭神と御縁の深い『むぎこがし』を道に撒き道中を御案内し、人々は其のこがしに触れると無病息災・身体健康になると伝えられています。
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東伊豆エリア・稲取祭り・どんつく祭り
稲取岬の先端、灯台近くにある小さな神社のご神体は3mもある男性のシンボルです。以前はご神体を神輿に仕立てて練り歩くどんつく祭りを開催していましたが、担ぎ手の減少により、中止となりました。
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中伊豆エリア・神島祭り・かわかんじょう
狩野川の水霊を鎮め、水難者の供養・地区の安全を願う行事で、8月1日の夕刻に神島地区では大中小の松明を流します。神島橋(かみしまばし)上の見学者から”ウ、ウ、ウワハ(ヒャ)イ”の掛け声がかけられます。
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南伊豆エリア・下田祭り・太鼓祭り
八月中旬、下田の八幡神社の例祭では、太鼓祭りが行われます。御神輿・供奉道具・太鼓台が神社を基点に次々と町へ繰り出します。笛や三味線、太鼓を打ち鳴らしながら一日中町内を練り歩きます。太鼓橋と宮入が見ものです。
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北伊豆エリア・三島祭り・流鏑馬神事
三嶋大社の例祭の神事のひとつで、全速力で馬場を駆け抜ける馬上から、3か所の的を次々と射抜く、勇壮な神事です。
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北伊豆エリア・函南祭り・猫踊り
函南町・軽井沢に伝わる民間伝承をもとに、近年になって函南町商工会青年部が町おこしの一環として企画した夏祭りでは、猫に化けた老若男女が踊ります。
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南伊豆エリア・妻良祭り・盆踊り
毎年8月のお盆に、妻良の海岸で盆踊りが行われます。花笠をつけた昔の娘さん達や見物客が、念仏調の囃子で輪になって静かに踊ります。
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南伊豆エリア・小稲祭り・虎舞
中秋の名月の前夜に小稲の来宮神社の例祭で寅舞が奉納されます。この虎舞いは、国性爺合戦の一部を舞いにしたものといわれます。
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南伊豆エリア・河内祭り・手筒花火
蓮台寺近くの河内諏訪神社の秋の例祭で手筒花火などが奉納されます。
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中伊豆エリア・旭滝祭り・虚無僧祭り
旭滝の無縫塔群の前で、虚無僧の姿をした尺八演奏者達が、滝落ちなどの曲を奉納します。
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南伊豆エリア・田牛祭り・秋祭り
田牛の八幡神社例大祭は、毎年中秋の名月の日に奉納されます。小さな町を太鼓を乗せた屋台がめぐり、社殿の前で奉納される獅子舞やおっぴいしゃりと言われるひょっとこ踊りはその土地ならではの魅力があります。
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南伊豆エリア・大鍋祭り・神楽
大鍋の子守神社の秋祭りでは、江戸時代から伝わる古式の御神楽が半日かけて奉納されます。
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東伊豆エリア・見高祭り・式三番叟
見高神社の式三番叟は、江戸時代に見高出身の江戸歌舞伎の名優4代目・市川小團次から指導をうけた村の青年有志が旧庁屋で『式三番叟』を上演したのが始まりです。神楽殿の壁には、江戸情緒ゆかしい歌舞伎引幕が広げられ、回り舞台も披露されます。
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南伊豆エリア・白濱神社祭り・火逹祭
伊豆七島の島々の神様達に、白濱神社の例大祭の始まりを知らせるために、篝火を焚きます。
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南伊豆エリア・白濱神社祭り・三番叟
白濱神社の神殿では、例大祭二日目の明け方、招魂した神々に三番叟を奉納します。
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南伊豆エリア・白濱神社祭り・おんべ流し
例大祭が終わった三日目には、御幣(おんべ)に乗せた神々を島々に送ります。
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中伊豆エリア・広瀬神社祭り・三番叟
伊豆の国市内では毎年秋に五穀豊穣を願い、5ヶ所の神社で奉納されています。
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南伊豆エリア・子浦祭り・人形三番叟
東子浦の五十鈴川神社では、人形三番叟が奉納されます。佐波神社や牛越の人形三番叟もここから伝わったといわれます。
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西伊豆エリア・宇久須祭り・人形三番叟
宇久須の牛越神社の人形三番叟は、夕方に奉納される宵祭りの三番叟と、翌朝に奉納される夜明け三番叟の二部仕立てです。
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西伊豆エリア・佐波神社祭り・人形三番叟
仁科の佐波神社秋祭りで、人形三番叟が奉納されます。夜の日の入り三番叟と翌朝の日の出三番叟の二部仕立てです。