日金山は、死者の霊の集まる霊山として篤い信仰があり、春秋の彼岸には多くの人が東光寺に参拝して、神仏や先祖供養のために、卒塔婆(そとうば)供養をしています。地獄で救ってくれるとされる地蔵信仰の霊場であり、本尊には延命地蔵尊が祀られます。
日金山への参詣のために、三島函南、熱海、湯河原からの日金道(ひがねみち)が残り、今では手ごろなハイキングコースとなっています。
Information
- あり-無料(参拝者用)数台
- JR東海道・熱海駅からバスで[十国峠登り口]下車。 十国峠ケーブルカーで山頂駅下車。徒歩で約1km(徒歩20分程度)
- なし-(姫の沢公園・峠の広場近くにあり)
- 難易度
- ハイキング
周辺の見どころ
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末代上人の宝篋印塔(ほうきょういんとう)
富士山の山岳信仰を定着したと言われる末代上人(まつだいしょうにん)は、富士開山前に、日金山に地蔵堂を開いたと伝えられます。
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石仏の道
熱海・泉方面から日金山東光寺までの日金道の一丁ごとに地蔵を寄進して、参詣者の道しるべとしました。
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岩戸観音(いわとかんのん)
岩戸山(いわとやま)の山頂北の谷に、湯河原火山の噴出物の露頭をくりぬいた石窟(せっくつ)があり、白衣(びゃくえ)観音菩薩が祀られます。
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板状節理
石仏の道の稜線に出る手前には、板状(ばんじょう)節理が露頭します。