伊東市の東に位置する新居白砂から川奈にかけての海岸には、岩場が続きます。
汐吹崎公園の汐吹き岩は潮の干満によって断崖絶壁に開いた小さな海食洞に出入りする潮が吹き上がります。満潮で風が強いときは、近くで迫力ある汐吹きが見られます。
Information
- あり-無料-25台
- 公共交通機関なし
- あり
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 岩場の通行では、落石・スリップに注意
周辺の見どころ
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手石(ていし)島
汐吹崎の上の扇山展望台からは、相模灘方向が展望できます。手前の沖には、手石島があります。
1989年に手石島の北約2kmの深さ95mの海底で噴火した手石海丘が伊豆東部火山群の最新の噴火です。 -
手石島・空撮
汐吹崎から手石島を空撮しました。
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手石島
海から見た手石島。海食された穴が高い位置に見えます。
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汐吹崎南
神浦(かうら)のゴロタから汐吹崎の磯場を展望します。
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神浦(かうら)海岸
汐吹崎の南のゴロタ浜が神浦海岸で、岩脈も見られます。
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隆起貝海食洞
神浦海岸の陸側には海食洞がありますが、穴の上部にヤッコカンザシの生痕(せいこん)化石が見られます。かつては、この場所が潮間帯にありましたが、東伊豆の隆起で波打ち際から後退したと考えられます。
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姥子(うばこ)神社
川奈湾の北にある姥子山の海食洞に祠を納めて神社として祀っています。
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あぶな根
あぶな根の海食洞周囲の水底土石流の堆積層を黄色に変色した岩脈が貫きます。岩脈の周囲には急冷縁も見られます。
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与望(よぼう)島
あぶな根の先端では、左から天狗の鼻・与望島・日蓮上人像が望めます。
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天狗の鼻
海食された水底土石流です。
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御船岩
「海神」が乗ってきた船がそのまま岩になった、と伝えられています。
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川奈崎(神崎)
川奈崎の先端が見えてきた。地元では、神崎(かんざき)と呼ぶらしい。海食洞がいくつもある岬の台地上に川奈崎灯台の上部が見えます。
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スズメ
スズメと呼ばれる磯釣り場。川奈崎から鵜根までの海岸線は小室山火山の溶岩流がつくりました。
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イシトリ
川奈のゴルフ場端の海食崖にある[イシトリ]は、江戸城に使用した石材を採石した場所で、矢穴石も残るそうです。
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オソロシ
細かい収縮節理が見える小室山火山の溶岩流が露頭します。
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アカネ
赤く酸化したアカネの海食崖が望めます。
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鵜根
鵜根と呼ばれる離れ岩は、海鳥の糞で白くなっています。
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溶岩流の境界
鵜根の南(クラブハウス東)の崖では、梅の木平火山下部層の溶岩流を、梅の木平火山上部層の溶岩流が覆っています。境界面には、クリンカーらしい赤色の地層が見えます。
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長作
長作から富戸上磯までの海食崖は梅の木平火山がつくりました。
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長作
横幅がある岬には、溶岩ジワが広がっているようです。
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岩脈
ゲタ根北の磯浜には、二本の岩脈が露頭しています。
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ゲタ根
ゲタ根の幅広い岩脈も重複岩脈でしょう。
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海蔵寺(かいぞうじ) 津波碑
関東大震災の際に、津波は川奈漁港近くの海蔵寺の階段の説明版(下から6段目)の所まで押し寄せました。元禄地震の際には、上から2段目まで、安政東海地震の際には、下から3段目まで浸水したとそうです。
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恵鏡院(えきょういん) 津波供養塔
元禄地震の津波による多くの犠牲者を供養する塔が建てられました。
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津波浸水点の碑
関東大震災時の津波の浸水点を記します。
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御岩屋祖師堂
日蓮上人は城ケ崎の俎岩(まないたいわ)に置き去りにされました。川奈の漁師が上人を助けてかくまった漁具置き場にお堂が建てられました。
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祖師堂内
当時は岩屋近くまで海が迫っていたそうで、海食洞だったのでしょう。
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川奈崎南 3Dモデル
静岡県点群データから、3Dモデルを作成しました。
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川奈岬燈台
ゴルフ場の東北端に、モダンな灯台が建ちます。
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夷子神社
神崎の西の浜に、夷子神社が祀られています。
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川奈岬 空撮
神崎沖から、小室山と川奈崎海岸を空撮しました。