城ケ崎海岸の北に位置する富戸払(ふとはらい)港から三ノ原にかけての台地は、大室山や梅木平火山などからの溶岩流が造った大地です。
富戸海岸は、約4000年前に大室山から流れてきた溶岩が海岸線を埋め立てて造ったもので、城ケ崎海岸と同じように扇状に広がった小さな岬が続きます。
Information
- 無し(横磯の築城石近くの道路沿いに駐車スペースあり)-数台
- JR東海道線・熱海駅から徒歩10分
- 無し
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 溶岩流の末端崖での歩行・転落に注意
周辺の見どころ
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富戸払港北の柱状節理
富戸払港北の海岸の崖には、大室山の溶岩流がゆっくりと冷え固まった際に発達した柱状節理が見えます。
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払火山(マエカドから)
城ケ崎から北を見ると、富戸払港から富戸温泉街のある高さ150mもの高い崖が見えます。梅木平火山(約10万年前に噴火)より少し古い年代に噴火した払火山が、下部の天城火山の溶岩を覆ったものと考えられています。
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横磯(よこいそ)の築城石
江戸城の築城石が切り出された石丁場に、矢穴が刻まれた巨石が積み残されています。払火山の溶岩と考えられます。
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宇根(うね)
宇根は富戸の溶岩流の末端に位置して、横磯と呼ばれるゴロタ浜から、柱状節理などが観察できます。
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産衣(うぶぎ)石
宇根の展望台手前の神社境内にある巨石で、悲しい伝説が伝えられます。
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大根(おおね)
富戸海岸で一番大きな磯釣り場です。
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ナカジマ
宇根展望台からナカジマ(私有地)が見えます。
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ツバ根
先端部は発達した柱状節理が海食されて棚になっています。
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中山
先端部の柱状節理は海食棚です。
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ウノクソ
溶岩流の上面はアア溶岩でクリンカーが発達しています。
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カリマクボ
海食崖の先端は平に海食された棚です。
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カグラ根
長根から見えるカグラ根(私有地)です。
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長根
富戸上磯でもっとも沖に突き出した磯です。
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みじか根
小さな根で、表面がクリンカーとなって酸化しています。
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畑尻(はたじり)
富戸温泉から最も離れた場所の畑が、この岬の上にあることから名づけられたようです。
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スズメ岩
複雑な形状の柱状節理が見られ、神殿のような景観が特徴です。大室山の溶岩流はここが北限となります。
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ゲタ根
三ノ原の揚水機場からゴロタ浜を北上すると、行き止まりにゲタ根の大きな岩脈があります。北西にあった川奈南火山の岩脈と考えられます。
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ゲタ根北
北側から見るゲタ根です。
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富戸上磯 3Dモデル
静岡県点群データから、3Dモデルを作成しました。