伊雄山は赤沢別荘地の上にあるスコリア丘です。浮山温泉郷と赤沢温泉がある二つの台地は、約2700万年前に噴火した伊雄山火山から流れだした二筋の溶岩流が、相模灘を埋め立てて造りました。二筋に分かれた溶岩流は海岸近くで合流しています。
赤沢の西にある丘は、約1万3千年前に噴火した赤窪火山から流れ出した溶岩流がつくりました。海まで流れた溶岩流は、中の崎という小さな岬を造りました。
Information
- なし
- 最寄り駅は、伊豆急・伊豆高原駅
- なし
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 別荘地(私有地)のため立ち入りには許可が必要
周辺の見どころ
-
伊雄山山頂
別荘地の最高地点に山頂があり、木の合間から大室山が見えます。
-
3D地形図
静岡県点群データにより、伊雄山-岩ノ山・火山列の3D地形図を作成しました。
-
溶岩堤防
伊雄山から二手に分かれて流れ出した溶岩流の南側溶岩流の溶岩堤防の右岸が、開削された断面が見えます。
-
スコリアラフト
南側溶岩流の溶岩堤防の右岸の末端に位置する別荘地に、スコリアラフトのような火砕岩を包んだ溶岩堤防の一部が露頭しています。
-
河津三郎の血塚
曽我兄弟の父・河津三郎が、この場所の上にある椎の木三本から遠矢を射かけられて落命したといわれる血塚です。有名な仇討はここが発端となりました。
-
ひなだん
八幡野港の南に位置する北端の磯。柱状節理の棚が傾斜した段々になっています。
-
まさき
広い岬は磯釣りの名所です。
-
まさきの浜
まさきとあおねの間の浜に、伊雄山の溶岩流が押し寄せ、(城ケ崎海岸より)白っぽい溶岩流がしわしわに固まっています。スコリアラフトも見られます。
-
あおね
溶岩流でできた岬の途中に海食された洞穴が抜けていて、時々汐が吹き上がります。
-
よじばい
小さな岬で、先端には柱状節理のテラスが波に洗われています。スコリアラフトが見られます。
-
お釜
よじばいの南のゴロタ浜に大きな海食洞があります。磯道から降りる巻道があり、中に入れます。
-
お釜の天窓
海食された溶岩トンネルの天井が崩落したものと考えられます。
-
山の海
柱状節理の磯場です。横から見ると亀が海面に顔を出しているように見えます。
-
まつした
まつしたは、伊雄山の北側溶岩流の台地の末端で、溶岩流の観察に適します。いくつか説があるが、溶岩トンネルが崩落した地形ともいわれています。
-
板状節理
まつしたの末端崖には、赤く酸化した火砕岩と板状節理が露頭します。
-
松の下
山の海の南の小さな岬です。
-
大灘(おおなだ)
平らで広い溶岩流の岬で、上面はアア溶岩で覆われています。先端には潮だまりがあります。
-
大灘のタイドプール
大灘の磯場には、波打ち際よりも少し高い場所にタイドプールができています。
-
大灘の溶岩シワ
大灘の溶岩台地には溶岩シワが見られます。
-
かなしき
大灘から西のカナシキの断崖を見られます。
-
かなしき
モトセ方面から、かなしきの断崖絶壁を見られます。
-
もとせの浜
かなしきとよねたきの間にあるゴロタ浜です。かなしき側の断崖には、大きな柱状節理が露頭していて、複雑な曲面が露頭します。
-
よねたき
小さな岬ですが、この先は小浦の鼻まで切り立った断崖で立ち入りできません。
-
よねたきの海食洞
よねたきの海食崖の中段に穿たれた海食洞の内部には、玉砂利があります。海食された当時は、波打ち際にあって、玉砂利が入り込み、その後隆起したのでは?
-
小浦の鼻
絶壁に囲まれた小さな岬です。
-
おんどまり
絶壁に阻まれた行き止まりあたりの岬です。
-
松の下
赤沢港からゴロタ浜の東の行き止まりにあり、松の木の下あたりには、小さな海食洞が見られます。
-
赤沢(あかざわ)港
伊雄山の溶岩流の末端に海食崖があります。海食された洞穴も見られます。
-
恒陽台(こうようだい)別荘地
別荘地の中に、赤窪(あかくぼ)火山のタフリング地形がみられます。
-
手島(てじま?)
中ノ崎の北東沖にうかぶ小さな島ですが、陸側の岩脈の続きでしょうか?
-
中ノ崎(なかのざき)
赤窪火山の溶岩流の先端が作った小さな岬で、溶岩流の重なりが見られます。
-
溶岩トンネル
中ノ崎にある料理屋では、赤窪火山の溶岩トンネルを、生け簀として使っています。