観光地として、昔から現在も人気のある熱海の街は、約70万年~25万年前に陸上で噴火した熱海火山が、相模灘(さがみなだ)の波濤(はとう)などにより浸食、崩壊した傾斜地に立地します。
地下深くに残る高温の岩体に温められた地下水は、市街の各所で湧出して、往古より人々を引きつけています。
熱海温泉の最初の源泉である大湯間欠泉の前にあるところから、湯前神社の名がつけられました。熱海温泉の由来に関わる温泉と医療の神様である少彦名命(すくなひこのみこと)を祀ります。
Information
- なし
- JR東海道線・熱海駅から徒歩15分(約1km)
- なし
- 難易度
- 街歩き
周辺の見どころ
-
湯前神社・源泉
鳥居手前に、引湯された源泉が流れています。温泉の成分が析出(せきしゅつ)している様子が見られます
-
大湯間歇泉(おおゆかんけつせん)
熱海七湯(あたみななゆ)のひとつの源泉で、大正初期まで一昼夜2回定期的に噴出していましたが、関東大震災の頃を境に止まりました。今では人工的に噴出する間歇泉として整備されています。
七湯めぐりも楽しいですよ。 -
軽便鉄道・機関車
現在の東海道本線が開業する前、小田原と熱海の間を軽便鉄道(けいびんてつどう)が、1908年から1924年にかけて運行していました。その鉄道に使われていた機関車が熱海駅・南口にモニュメントとして設置されています。
-
人車鉄道(じんしゃてつどう)跡
軽便鉄道が運行する以前に、小田原から熱海まで、人力で車両を押す人車鉄道が1895年から1907年まで運行されたそうです。
-
来宮(きのみや)神社
熱海市街の山の手にあり、創建は明らかではありませんが、熱海の中心的神社として大勢の参拝があります。
-
弁天岩
弁天社の前にある大岩で、湯ヶ島層群の凝灰岩の転石と考えられます。
-
磐座(いわくら)
来宮神社の境内には、いくつかの転石が磐座として祀られています。
-
大楠
来宮神社の境内には、推定樹齢2000年といわれる天然記念物の大楠があります。
-
海上花火大会
熱海では、花火大会が年間10回以上も開催されて、観光客に喜ばれています。熱海火山が大きく浸食・崩壊したすり鉢状の地形のため、港で打ち上げる花火の音が反響して、迫力ある花火を楽しめます。
-
熱海市街
初島への船から熱海市街を望むと、熱海火山の浸食・崩壊地形が見渡せます。