下田市の西側には、多々戸(たたどはま)浜・入田浜(いりたはま)・舞磯浜(まいそはま)・吉佐美大浜(きさみおおはま)・亜相浜(あじょうはま)・碁石が浜(ごいしがはま)と小さなビーチが連なります。白浜層群の火山角礫岩と凝灰質砂岩の崖や岩場と白い砂浜が印象的で、人気があります。
Information
- あり-有料-500台
- 伊豆急・下田駅からバス、[総合グランド]バス停下車
- あり
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 海岸などの岩場での転倒・落石に注意して通行しましょう。
周辺の見どころ
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舞磯浜(まいそはま)
吉佐美大浜の東隣の砂浜は舞磯浜と呼ばれています。崖の沖には雀島(すずめじま)という尖った岩の島が波に洗われています。
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宝徳院(ほうとくいん)
伊豆のお寺に多い漂着仏伝説の残る曹洞宗のお寺です。
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仏谷(ぶっこく)
宝徳院の裏山には、仏谷と呼ばれる水底土石流が波食された崖があります。凝灰角礫岩の波食窪には、江戸時代に作られた十六羅漢像と六観音像が安置されています。
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波食窪(はしょくくぼ)
波食窪の庇に守られて、羅漢(らかん)さんがいます。
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水底土石流(すいていどせきりゅう)
水底土石流には、水冷破砕岩も含まれます。
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八幡神社(はちまんじんじゃ)のイスノキ
境内に自生するイスノキは、九州などの暖かい地域ではよく育ちますが、分布の北限にあたる伊豆半島では非常に稀な大木で、国の天然記念物に指定されています。
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亜相窟(あじょうくつ)
吉佐美大浜の西側の崖には亜相窟と呼ばれる海食洞があります。水冷破砕岩が水底で土石流となって堆積した地層です。
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亜相窟内部
亜相窟の内部に入ることができます。
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ヤッコカンザシの遺骸(いがい)
亜相窟内の高い場所に、フジツボやヤッコカンザシの遺骸が見つかります。元々は潮間帯(ちょうかんたい)で生息していた生物が地殻の隆起(りゅうき)により、高い場所になったのです。数段の隆起貝層が見られます。
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ウミガメの卵
亜相窟の浜には、ウミガメが産卵します。調査のために、開けたところを撮影させてもらいました。
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亜相浜(あじょうはま)
亜相窟の南にある小さな砂浜です。
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碁石ヶ浜(ごいしがはま)
私有地のため入ることはできませんが、海岸には黒く光る碁石のような円礫が転がっているそうです。
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多々戸浜(たたどはま)の露頭
多々戸浜の砂浜の陸側には、凝灰質砂岩の崖が露頭します。
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水底土石流の崖
多々戸浜の東側の崖は、水底土石流の地層です。
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多々戸浜西
多々戸浜と西の入田浜の間に水底土石流の崖が張り出します。
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石丁場跡(いしちょうばあと)
多々戸浜の西側の崖下には、採石したような跡があります。
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入田浜(いりたはま)
入田浜は、多々戸浜と吉佐美大浜の間にある小さな砂浜です。砂浜の東側、多々戸浜との間に水底土石流の崖が遮ります。
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入田浜西
入田浜と西の吉佐美の間は、水底土石流の崖で遮られています。
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水冷破砕岩
吉佐美・舞磯浜との間の小岬には、水冷破砕岩が露頭します。
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水冷破砕岩
小岬の先端の波食棚にも水冷破砕岩が露頭します。