石廊崎(いろうざき)の手前の大瀬漁港の南に、いくつかの尖った岩峰が見えます。白浜層群に貫入したマグマが冷え固まって、その後に周囲のやわらかい地層は浸食されて、固い地層だけが隆起したもので、岩脈と呼ばれます。
役小角が石廊崎や大瀬を飛んでいた時に、この島に蓑を掛けて一休みしたと言い伝えられています。大潮の干潮時間帯には歩いて途中まで渡ることができます。
Information
- なし
- 伊豆急・下田駅からバス、「大瀬」バス停下車
- あり
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 磯場の岩には海苔がついていると滑りやすいので注意して歩きましょう。
周辺の見どころ
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蓑掛岩・トンボロ
大潮の干潮時刻には、トンボロ現象で、蓑掛岩まで歩いて行かれます。
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蓑掛岩・岩脈
中間の岩峰には、岩脈中に発達した横倒しの柱状節理が露頭します。
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蓑掛岩・空撮
蓑掛岩を空撮しました。
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蓑掛岩・岩峰
蓑掛岩の最南端の岩峰は水底土石流が侵食された急峻な崖で囲まれています。
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蓑掛岩(みのかけいわ)
石廊崎から蓑掛岩の全貌が展望できます。
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夕景
蓑掛岩は日の出の撮影ポイントですが、夕景もきれいです。
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天の川
南伊豆の星空は光害が少なく、天の川を肉眼で見ることができます。
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泡の鼻(あわのはな)
石廊崎の東隣にある本瀬(もとせ)港の南に突き出す小岬です。
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無名磯
本瀬港の東に張り出す小岬です。先端からは蓑掛岩が見えます。
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船着(ふなつき)
蓑掛岩の北西にある磯場で、かつては船着き場として使われていたようです。
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大瀬大根(おせおおおね)裏の磯
下流と大瀬の間の磯場の沖にうかぶ左端の根が、大瀬大根で、尖がった塔の形をしています。
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トウリツ
小稲と下流の間に小さな張り出しがある。先端の沖に浮かぶ尖塔がトウリツと呼ばれる島です。
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高磯(たかいそ) 空撮
手石と小稲の間の小高い丘は阿弥陀(あみだ)山と呼ばれます。先端が高崎と呼ばれる磯場です、南面には、弥陀窟(みだくつ)と二穴(ふたあな)など、いくつかの海食洞(かいしょくどう)があります。
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高磯の先端
高見崎(たかみさき)とも呼ばれます。阿弥陀山の先端の磯場で、水冷破砕岩が波食された棚です。
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高磯の海食洞
高磯の西には海食洞の入口が見えます。
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弥陀窟(みだくつ)
高磯の北東の崖にある海食洞で、五月の大潮の干潮時に、小舟で海食洞に入ると、闇の中に阿弥陀三尊の姿が浮かぶといわれています。江戸時代の観光スポットとして人気があり、弥陀窟と呼ばれました。
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手石如来(ていしにょらい)
江戸時代、弥陀窟は人気スポットとなり、木版画が刷られて頒布されました。阿弥陀様が右端に、左に観音菩薩・勢至菩薩が並ぶ三尊形式は、手石如来ならではのものです。弥陀窟の中では、このように見えると信じられていました。
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手石如来
函南町の三十三観音霊場には、手石如来像をモデルとした石仏が祀られています。
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六字名号塔
弥陀窟の上には、南無阿弥陀仏の名号塔が設けられています。
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阿弥陀堂跡の石仏群
海食洞の手前には、石仏群が祀られています。以前は、ここに阿弥陀堂があったと伝えられています。
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二穴(ふたあな)
弥陀窟の北には、大きな天窓が開いた海食洞があります。海側の波食口と天窓の二つの穴があることから、二穴と呼ばれます。
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二穴
二穴の波食された入口です。
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二穴空撮
上空から見ると、阿弥陀山の木々に囲まれて、大きな天窓の中には石浜に打ち寄せる波が見えます。
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弁財天(べんざいてん)岬
阿弥陀山と北東に弓ヶ浜に突き出た岬です。水冷破砕岩と水底土石流が侵食に耐えた荒々しい景観が隠れています。
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洞穴
弁財天岬の西側の崖には、いくつもの洞穴が掘られています。太平洋戦争末期に作られた[震洋艇]の基地だったそうです。