• 河津七滝(かわづななだる)・大滝(おおだる)

        
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河津七滝は、河津川の上流約2Kmにわたって、大小の滝が続く渓谷です。約2万5千年前に、登リ尾の南斜面から流れ出した溶岩流が、河津川を埋め立てて、その後の水流により、浸食された渓谷にいくつもの滝ができました。


下流から、大滝・出会滝・カニ滝・初景滝・ヘビ滝・エビ滝・釜滝と続きます。釜滝の上流にある猿田渕も登リ尾南火山の溶岩流が侵食されたものです。
河津では、滝のことを”たる”と呼びます。”水が垂れる”から由来するそうです。
溶岩流は大滝まで流れ下りました。滝つぼ近くの展望台から大滝を観察できます。滝の上部には発達した柱状節理が見られますが、下部には基盤岩の海底火山の地層が見られます。
河津七滝・大滝
地域
南伊豆エリア
ジオサイト
河津七滝・大滝
地層分類
約2万5千年前に噴火した登り南火山からの溶岩流が河津川を、約2Kmに渡って埋め立てた渓谷を、その後の水流により侵食されてできた大小の滝
住所
〒413-0501 静岡県賀茂郡河津町梨本
キーワード
七滝

Information

 
あり-無料-60台
 
伊豆急行・河津駅からバス、[河津七滝]バス停下車
 
あり
難易度
ハイキング
安全情報
足元が濡れて滑りやすい場所があります。

周辺の見どころ

  • 出会滝(であいだる)
    出会滝

    河津川と萩ノ入川(はぎのいりがわ)が落ち合う場所なので出会滝と呼ばれます。曲がった柱状節理が特徴です。

  • カニ滝(かにだる)
    カニ滝

    カニの甲羅のように見えることからカニ滝と呼ばれます。右岸上流には柱状節理が侵食された断面が露頭します。

  • 初景滝(しょけいだる)
    初景滝

    かつては、上を通る国道から最初に見える滝だったので、初景滝と呼ばれます。今では、樹木が茂って国道からは見下ろすことができません。

  • 初景滝の柱状節理
    初景滝の柱状節理

    初景滝の手前には柱状節理が露頭します。

  • 伊豆の踊子像
    伊豆の踊子像

    初景滝手前には、[伊豆の踊子]の踊子と学生のブロンズ像があり、観光客の撮影ポイントです。

  • ヘビ滝(へびだる)
    ヘビ滝

    ヘビ滝の下流右岸には、基盤岩である凝灰岩(海底火山の噴出物)が露頭します。登尾南火山の溶岩流が海底火山の噴出物を避けて流れたことが分かります。

  • ヘビ滝の上流
    ヘビ滝の上流

    へび滝の上流部は、柱状節理が水流により滑らかになっていて、蛇のうろこのように見えることから、ヘビ滝と呼ばれます。

  • エビ滝(えびだる)
    エビ滝

    二段に落ちる水流の姿から、エビの尻尾に見立てています。滝落ちの白い泡をエビの尻尾に見立てているのでしょう。滝つぼの右岸には柱状節理も見えますが、滝本体は、溶岩流の柱状節理ではなく、古い海底火山の堆積物が浸食されてできました。

  • 釜滝(かまだる)
    釜滝

    地獄の釜のような威容から、この名前が付けられたのでしょう。右岸の柱状節理の壁が見事です。滝つぼ近く右側に見えるのは基盤岩の湯ヶ島層群の凝灰岩です。

  • 釜滝の柱状節理
    釜滝の柱状節理

    登リ尾南火山から流れ着いた厚い溶岩流が、冷却する際に収縮して柱状のひび割れが出来ました。

  • 猿田渕(さるたふち)
    猿田渕

    釜滝の上流にある大きな淵です。

  • 猿田渕上流部
    猿田渕上流部

    猿田渕の上流には、滑滝が階段上に続きます。

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  • 滑滝
    滑滝

    ここまでが登リ尾南火山の溶岩流が造った渓谷です。

  • 滝滝段々橋(だるだるだんだんばし)
    滝滝段々橋

    猿田渕手前の片吊り橋から、登リ尾南火山の溶岩流の崖が見られます。

  • 河津七滝ループ橋
    河津ループ橋

    急斜面を通る国道の高低差(45m)を二重のループ(直径80m)で、ショートカットする橋です。1978年の伊豆大島近海地震で崩れた崖を避けるために造られました。

  • 桜とループ橋
    桜とループ橋

    ループ橋の下から、桜を見上げます。


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