縄地金山は江戸時代に発見されて、金山奉行の大久保長安によって開発されましたが、埋蔵量は少なかったようです。白浜層群の凝灰質砂岩のすき間に熱水に溶け込んだ金銀が石英脈と一緒に析出したものが金鉱石です。
Information
- あり(子安神社)-無料-数台
- 伊豆急・河津駅からバス、[縄地]バス停下車、徒歩
- なし
- 難易度
- 岩場歩き
- 安全情報
- 海岸への磯道は急傾斜で、危険です。
周辺の見どころ
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縄地海岸の玉石
菖蒲沢(しょうぶざわ)の亜円礫(あえんれき)とよく似ています。鉱山のズリが波で丸くなったのでしょうか?
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積出港
鉱山で採掘した金鉱石を精錬所に向けて摘みだした港の跡と言われています。
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凝灰角礫岩の崖
積出港の岸壁の背後には、変色した凝灰角礫岩が露頭します。
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玉ねぎ状風化
露頭の下部は、玉ねぎ状に風化した凝灰角礫岩が見られます。
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海食洞(かいしょくどう)
岸壁の向こう側には、海食洞が見えます。
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亀の甲(かめのこう)
陸からのアクセスは危険だですが、縄地の海岸から亀の甲が見えます。
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亀の甲横の磯
積出港の対岸の小岬を国道から見下ろせます。
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乳の神様
子安(こやす)神社の社殿の右後ろの露頭に安置されている石祠が乳の神様として祀られています。
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採石場跡
国道から見える採石場跡です。(骨材の水増しに凝灰岩が採掘されたそうです。)
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大久保長安の屋敷跡
金山奉行の大久保長安の屋敷があった跡は、縄地のコミュセンに使われています(長安は縄地には短い時期しかいなかったらしい)。
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大名抗(だいみょうこう)
縄地では最も標高の低い坑口で、大名が馬に乗って近づけたことから名づけられたそうです。
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石臼
金鉱石をすりつぶすために使われた石臼が民家に残っています。
もっと見る(残り-5)
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本根岬(もとねみさき)
尾ヶ崎(おがさき)ともいわれます。縄地と板戸(いたど)の間に突き出た岬で、断崖の下に磯場があります。
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本根岬
海岸から本根岬を振り返ります。
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岩脈(がんみゃく)
岬の先端から沖に向かって岩脈らしきものが走ります。
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スズメ島
板戸のゴロタを北西に進むと、本根岬手前で行きどまりとなります。沖にはスズメ島が浮かびます。
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黒根(くろね)
板戸から北のゴロタの沖に浮かぶ黒根と呼ばれる三つの離れ岩からなる岩礁が浮かびます。