田牛(とうじ)の海岸の北東にある龍宮窟は、ハートの形が見られることから、パワースポットとして、若い人たちに人気の場所です。遊歩道の上からハートを見下ろした後に、海食洞内からハートを見上げることができます。海食洞内部に降りると、海側の穴だけでなく、天井にも大きな天窓が開いていて、地元では二穴(ふたあな)と呼んでいます。
        
    水底土石流の凝灰質砂岩が海側の割れ目から少しずつ海食されて、大きな空洞ができ、その後に薄くなった天井が崩落して、天窓が開きました。
Information
- あり-有料-10台
- 伊豆急・下田駅よりバス、[龍宮窟]バス停下車
- あり
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 足場の悪い所があります。滑りにくい履物で歩きましょう。海食洞内部は崩落の危険があるので、立ち入り禁止のロープを越えて入らないようにしましょう。
周辺の見どころ
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            天井のハート海食洞内部から見上げると、天窓から空が覗きます。ハートに見えるかな? 
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            星が流れるハート夜間には、天窓に天の川や星空が流れます。 
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            ふたあな海側の海食洞の穴からは、神子元島(みこもとじま)が見えます。波打ち際には、季節によっては砂浜や石浜にかわり、海藻が打ち上げられていることもあります。 
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            龍宮窟の海側の穴龍宮窟の海側に張り出すカグラ根から、龍宮窟が波食された海側の穴が見えます。 
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            カグラ根龍宮窟のある小岬の南東に張り出す根がカグラ根と呼ばれる磯場です。 
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            無名の根カグラ根の西にある根は、水冷破砕岩で覆われています。 
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            水底土石流龍宮窟の内壁の黄褐色の壁は、水底土石流で堆積した凝灰質砂岩です。その地層に斜めに走る岩脈(がんみゃく)の筋が見えます。 
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            龍王社(りゅうおうしゃ)龍宮窟の遊歩道には、龍王を祀る小さな神社があります。 
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            龍宮窟の岬小さな岬の中に、龍宮窟が隠れています。 
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            岩脈(がんみゃく)龍宮窟の岬東側に露頭する凝灰岩砂岩に二つの岩脈が貫入しています。右側は幅広い貫入で、自破砕したピローブレッチャーを含みます。 
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            枕状溶岩(まくらじょうようがん)岩脈の右側には、小さいながら急冷縁(きゅうれいえん)を持つ枕状溶岩もあります。 
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            砂堆(さたい)龍宮窟の北の元根浜(もとねはま)には、海岸の崖が侵食された軽く白い砂が風の力で、噴き上げられる砂堆といわれる珍しい地形があります。 
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            サンドスキー砂堆の安息角(あんそくかく)30度の斜面では、そり滑りが楽しめます。 
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            凝灰質砂岩の露頭サンドスキーの上部に露頭する水底土石流の地層を分断する断層が見られます。 
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            ハマユウサンドスキー場の階段付近に、白いはまゆうの花が自生しています。田牛のはまゆう自生地は、静岡県の天然記念物にも指定されています。見頃は7月下旬から8月中旬です。 
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            石丁場跡(いしちょうばあと)サンドスキー場の東側の岩場には、凝灰岩質砂岩を切り出した石丁場跡が残ります。 
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            元根島(もとねじま)サンドスキー場の東にある陸続きの小島です。岩場に削られた細い磯道をへづると、海側に回り込めます。 
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            地層累重(ちそうるいじゅう)本根島の北側の崖では、下から①水底土石流、②火山灰・軽石層、③溶岩流が重なります。 
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            本根(もとね)の磯場元根島の波食棚(はしょくだな)では、水底土石流として堆積した水冷破砕岩(すいれいはさいがん)が固結(こけつ)しています。 
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            下大根(しもおおね)本根島の南東に浮かぶ小さな島です。 
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            駐車場の露頭田牛の駐車場の崖には、水底土石流が露頭します。 
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            素掘りのトンネル田牛から盥岬(たらいみさき)への道の途中には、手掘りのトンネルを通ります。崩落の危険があるので、ほとんどはコンクリートが吹き付けられています。 
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            三日月の大洞(みかづきのおおぼら)と遠国島(おんごくじま)盥岬への遊歩道から、独特な形の海食洞と離れ島が見えます。三日月の大洞と遠国島です。 
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            三日月の大洞大きな穴が波食された洞穴です。私有地の通行を許可されれば、干潮時に内部に入れます。 
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            裏口大洞の東側の崖に、小さなトンネル(人工?)が空いていて、濡れないで中に入れます。 
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            三日月の大洞内部大洞内から外を見えます。今では波静かな磯からは、海食された当時の荒々しさは想像もつきません。 
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            遠国島干潮時には、島に渡ることができます。狭い磯道のへつりに気を付けて歩きましょう。 
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            遠国島の岩場遠国島の南側には、水底土石流の岩場が広がります。 
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            祭祀遺跡(さいしいせき)遠国島の山頂付近では、4世紀頃の土器が見つかっています。石廊崎・盥岬・遠国島と岬の先端に祭祀遺跡があったと考えられています。 
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            断層自在丸殉国者追悼碑の立つ対岸の絶壁に断層が見えます。 
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            水底土石流の海食崖遠国島の陸側の崖には、水底土石流のシマシマの地層が観察できます。 
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            カゲンボ遠国島と盥岬の間に張り出す根がカゲンボ(タライ)と呼ばれる磯場です。ウェーダーで渡れます。 
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            盥岬(たらいみさき)盥岬の先端では6世紀頃の土器が見つかり、海神に対する祭祀が行われたようです。 
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            荒神(こうじん)盥岬の先端の磯場は荒神と呼ばれます。 
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            神子元島(みこもとじま)伊豆半島で、神子元島と最も近いのは、距離約7Kmのタライ岬です。 




































