江戸時代の大浦湾(おおうらわん)には、海の関所・下田御番所(ごばんしょ)がありました。大阪・紀伊~江戸方面の上り下りの船は、ここで船改めされました。出船入船3千艘といわれる賑わいは下田湊にとって経済的、文化的に大きな繁栄をもたらし、この繁栄は享保6年(1721)御番所の浦賀移転まで続きました。赤根島と狼煙崎に囲まれた小さな入り江は波静かで、夏には海水浴場などでにぎわいます。
赤根島は、白浜層群の海底火山の噴出物がその後に隆起して、侵食に耐えた固い地層が陸化しました。
Information
- あり 無料-数台(下田公園)
- 下田公園から徒歩
- なし
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 海岸の岩場での通行には注意しましょう。
周辺の見どころ
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赤根島の海食洞
赤根島の先端に抜けるトンネルは海食された洞穴があります。
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赤根島の磯
トンネルを抜けると、そこには海底火山の噴出物が異様な景観を表しています。
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赤根島の磯
赤く変色した凝灰質砂岩が露頭します。
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赤根島の磯
陸側の崖は白い凝灰質砂岩のようです。
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不思議な模様
赤根島の磯には、様々な地層が観察できます。砂岩にできた模様です。
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リーゼガング?
こちらのシマシマはリーゼガング現象によるものでしょうか?
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穿孔貝(せんこうがい)の跡?
マテ貝などの穿孔貝が削った跡とみられます。
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和歌の浦(わかのうら)
大浦湾に面した和歌の浦の海岸沿いに、遊歩道があります。
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かっぱ岩
和歌の浦遊歩道沿いの途中にある岩はカッパに見えます。
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遊歩道の露頭
和歌の浦遊歩道の途中には、凝灰質砂岩の崖を観察できます。
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鍋田浜(なべたはま)の石灰岩露頭
鍋田浜と大浦の間の崖に、白い石灰岩が露頭します。
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津波石
大浦の波食棚(はしょくだな)には、津波で運ばれたと考えられる大岩が転がっています。
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ヤッコカンザシの遺骸(いがい)
津波石の潮に触れない上部には、潮間帯(ちょうかんたい)に生息していたヤッコカンザシの遺骸が残ります。
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大浦湾
江戸時代に、江戸往来のすべての船の関所として、大浦に下田御番所が設けられていました。番所跡から望む大浦湾です。
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板状節理(ばんじょうせつり)
大浦湾の西側の崖裾には、45度ていどに傾斜した板状節理が発達しています。
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狼煙崎(のろしざき)
大浦湾の西側に張り出した小さな岬の先端には、柱状節理だらけの崖があります。
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狼煙崎からの展望
柱状節理の西側には、多々戸浜(たたどはま)手前の崖が見えます。
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柱状節理
細かい柱状節理が天を衝きます。
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狼煙崎 空撮
狼煙崎をドローンで空撮しました。
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狼煙崎 3D
空撮した動画から、狼煙崎の3D地形図を作成しました。