板見(いたみ)港を守るように海に突き出た岬が三穂ヶ崎です。三穂ヶ崎の先端付近の岩場から、勾玉・丸玉・臼玉など多数の玉類が発見されており、海や島を祀りの対象とした古代の祭祀遺跡(さいしいせき)と考えられています。相模灘(さがみなだ)の展望が開けているので、幕末には海防のための砲台があったそうです。
Information
- あり-無料・数台(フェニックス広場)
- 伊豆急・下田駅からバス[板見]バス停下車、徒歩
- なし
- 難易度
- 岩場歩き
- 安全情報
- 三穂ヶ崎付近は、断崖絶壁の岩場歩きとなります。転倒・転落・落石に注意しましょう。
周辺の見どころ
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三穂ヶ崎の磯場
先端は磯場になっています。
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荒々しい海食崖
三穂ヶ崎の北側には波食・風食された白色凝灰岩層が露頭します。
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波食窪(はしょくくぼ)
隆起したためか、今は波打ち際より離れた位置に波食洞があり、伊豆修験では心檀堂之岩屋といわれる修行場でした。
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海食洞
上部の海食洞の入口は、直径が1mほどで、かがんで入れます。
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海食洞内
中に入ってしまうと、天井は高く広く、奥には新しい地蔵菩薩が祀られています。昔、修験者などが修行した跡とみられています。
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不動明王の線描
地蔵菩薩像の背後の壁には、不動明王像が墨で線描されています。
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三穂ヶ崎の空撮
三穂ヶ崎と板見港を上空から撮影。
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獅子鼻岬(ししばなみさき)
青根(あおね)の南の岩場に、獅子鼻岬と呼ばれる岬があります。南の国道近くの崖から見ると、確かに獅子の鼻に見えます。亀の子岩とも呼ばれます。
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板見(いたみ)港
三穂ヶ崎の北の小さな漁港で、漁港の周囲の崖では多様で珍しい地層が見られます。
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枕状溶岩(まくらじょうようがん)
凝灰岩を覆う枕状溶岩の露頭です。
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枕状溶岩
分離した大きな枕状溶岩(急冷縁を持つ。)も見られます。
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ペペライト
凝灰質砂岩に高温の溶岩が接触して、珠状のペペライトができています。
もっと見る(残り-7)
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凝灰岩
凝灰質砂岩と自破砕溶岩の層が見えます。
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尾の浦(おのうら)
板見港の北側の磯場です。
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尾の浦(おのうら)
尾の浦を空から撮影。
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板見港の露頭
枕状溶岩露頭が原田層凝灰質砂岩に斜交して貫入したと考えられています。
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板子崎(いたござき)
板見港の東はずれの岬で、三穂ヶ崎の北に位置します。
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露頭(ろとう)
磯には風化した地層が見えます。
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板子崎
磯場はアクセスが楽で、平らなので人気があります。