白浜海岸は、白く広い砂浜が魅力で、海水浴客に人気です。一年中、波が立つので、サーファーが集う若者のたまり場です。
白い砂は、周辺の白浜層群の凝灰質砂岩(ぎょうかいしつさがん)に含まれる軽石、貝殻やサンゴ・ウニなどの化石が波で打ち寄せられたものです。
白浜海岸は、白濱神社を境に、北は白浜中央海岸、南は白浜大浜と呼ばれています。
Information
- あり-有料-多数
- 伊豆急・下田駅からバス、[白浜神社]バス停下車すぐ
- あり
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 海岸へのアクセスは交通量の多い国道を横断します。
周辺の見どころ
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大明神(だいみょうじん)岩
白濱神社裏は、白浜大浜の北端にあたり、火逹山(ひたちやま)の凝灰質砂岩の小岬が張り出します。南端の岬は、大明神岩と呼ばれ、赤い鳥居が建てられていて、白濱神社の例祭が開かれる場所でもあります。
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凝灰質砂岩の露頭
白濱神社の背後には火逹山が小岬を張り出し、北の白浜中央海岸との境界には、白色凝灰岩の崖が露頭します。
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化石床(かせきしょう)
火逹山の凝灰岩露頭には、無数の化石が含まれていて、観察できます。
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白浜海岸の星景
白浜海岸は相模灘(さがみなだ)に面し、光害が少ないので、星景の撮影に適します。沖を通航する船の灯りが水平線に見えます。
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御釜(おみかま)
白濱神社の背後の火逹山の海側に御釜と呼ばれる天窓洞があります。海側の崖下に浸食された入口が見えます。
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御釜(おみかま)
大潮の干潮時に歩いて入ることができます。中は凝灰質砂岩層が波食された洞穴で、天井が崩落しています。
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白濱神社
白濱神社は、度々起こった伊豆諸島の噴火を神々の怒りと恐れて、祀ったことが始まりです。時の朝廷は、明神の位階に格上げして、三島神と后神(イコナヒメノミコト)を、御祭神として祀りました。その後も噴火は続いたので、三島神を大明神に格上げしたうえで現在の三島大社に遷座(せんざ)しました。白濱神社の今の御祭神は、イコナヒメノミコトです。
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火逹祭(ひたちさい)
白濱神社の例大祭は三日間行われます。最初の日の夕暮れに、海岸で篝火(かがりび)を焚いて、伊豆諸島の神々を招きます。
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三番叟(さんばそう)
神々への供応の一つとして、三番叟が奉納されます。
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おんべ流し
例大祭の最終日に、神職がオンベ(御幣)を伊豆諸島に向けて、流します(本来は、大明神岩から)。神々はこのオンベに乗って、伊豆諸島に帰ります。
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火逹山の露頭
火逹山は凝灰質砂岩の小岬の上にあります。
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白濱神社のアオギリ
白濱神社の境内北側には、アオギリの純林があり、天然記念物に指定されています。
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白浜海岸全景
板見港側から白浜海岸の全景を空撮しました。
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ポットホール
火逹山の海岸の凝灰岩の波食棚には、大きなポットホールが潮だまりを造っています。
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白浜中央海岸
白浜海岸の北半分が、白浜中央海岸と呼ばれます。こちらにはサーファーが少ないので、家族連れの海水浴に最適です。
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かぶね(神根・神船)
白浜中央海岸の砂浜の中央付近に、海に突き出た岩があります。凝灰岩が天然の防波堤となり、波に洗われています。
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国道沿いの海食洞
国道に面した崖には小さな海食洞が、お堂として利用されています。
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龍宮島
板戸の東の岩礁には、陸続きの小さな島があります。周囲は波食台が広がり、干潮時には歩くこともできます。山頂には白嶋神社があります。
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アロエ
板戸の海岸にはアロエが群生して、冬には赤い花が海岸を彩ります。
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尾ヶ崎のゴロタ
板戸から本根崎までは、ゴロタ浜が続きます。ゴロタの上には、国道が通り、尾ヶ崎ウィングというパーキングエリアがあります。
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板戸(いたど)港の露頭
板戸漁港の突堤には、水底土石流(すいていどせきりゅう)の磯場があります。
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石丁場跡(いしちょうばあと)
板戸港の西裏には、石丁場跡が残ります。
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石丁場内
白色の軽石凝灰岩が伊豆石として採石されたようです。
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弁天島
板戸漁港の北には、弁天島があり、弁天様が祀られています。
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ウバメガシの巨木
弁天神社には、伊豆半島最大といわれるウバメガシの巨木があります。
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青根(あおね)
白浜海岸の最南端にある磯場は青根と呼ばれます。
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凝灰岩のシマシマ
青根の波食された窪には、凝灰岩のシマシマの地層が露頭します。
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水冷破砕岩
水冷破砕された溶岩も見えます。