爪木崎は、伊豆半島から突き出した須崎(すざき)半島にある岬です。伊豆諸島をのぞむ透明な海、青い空を背景にそびえる白亜の灯台と、目を見張るような美しい景観が広がります。 爪木崎の池の段に降りる遊歩道の周囲には、300万本もの野水仙が群生しています。12月中旬~2月上旬頃に見頃を迎え、甘い香りを漂わせ、一足早い伊豆の春を楽しめます。
Information
- あり-無料(海岸近くの駐車場は有料)-数十台
- 伊豆急・下田駅からバス、[爪木崎]バス停下車、徒歩
- あり
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 岩場歩きでの転倒・転落に気を付けましょう。
周辺の見どころ
-
アロエ
水仙群落を縁取るように咲く赤い花はキダチアロエです。花の見頃が11月下旬~1月中旬頃なので、水仙と一緒に楽しむこともできます。
-
爪木崎灯台
太平洋を望む爪木崎の先端に、青い空と海を背景に、高さ17mの白い灯台が立ちます。無人ですが、4秒に1回、白色の閃光を放ち、海の安全を守っています。
-
爪木島(つめきじま)
爪木崎の南東に浮かぶ島です。
-
3D爪木島
爪木島を空撮によるフォトグラメトリで、3Dモデルを作成しました。
-
海食トンネル
灯台北の岩場に、小さく海食された穴が見られます。
-
爪木崎先端
爪木崎先端に離れた岩場がヒトガキです。
-
爪木崎 西側
灯台の立つ段丘面の下部には、火山角礫岩のゴツゴツした岩場が広がります。
-
俵磯(たわらいそ)
灯台手前の東屋から、俵磯に降りる小径があります。展望所から見下ろす磯には、柱状節理(ちゅうじょうせつり)の岩場が見えます。
-
俵磯
柱状節理の岩場は、俵磯と呼ばれます。海底火山に貫入したマグマが横に広がって、冷え固まる時に柱状節理ができました。その後の数回の隆起により、波食されて段々ができたようです。江戸時代には建設用石材の俵石として切り出されたそうです。
-
3D俵磯
俵磯の柱状節理を空撮によるフォトグラメトリで、3Dモデルにしました。
-
プレーリードッグ岩
俵磯の北西のゴロタ浜に、プレーリードッグのように見える白い岩が立っています。
-
横吹きの鼻
俵磯と田ノ浦の間に張り出した根が横吹きの磯と呼ばれています。
-
高ん場(たかんば)
遊歩道から見える張り出している小岬を高ん場と呼びます。正式には赤崎ですが、高い場所から磯釣りができることから名づけられたようです。
-
高ん場
ハイアロクロスタイトの亀裂には、熱水による変質が見られます。
-
高ん場
熱水で赤く変質した壁と薄緑色の波食台が露頭します。
-
玉ねぎ状風化
波食された棚には、玉ねぎ状風化が見られます。
-
九十浜(くじゅっぱま)
爪木崎と外浦の間の入り江の南端にある小さなビーチは透明度が高く、磯遊びも楽しめる穏やかな海水浴場です。
-
九十浜の磯場
水冷破砕岩が陸化した後に鉄分が風化して茶褐色に変色したようです。
-
瀬廣の角(せびろのかど)
沖に張り出した小さな岬ですが、陸からのアクセスは困難です。
-
尾山(おやま)
沖に張り出した小さな岬ですが、陸からのアクセスは困難です。