奥原川の上流に位置する観音山の山腹の凝灰岩露頭に、江戸時代に造られた三十三観音の石仏があります。沢田石に刻まれた観音菩薩像たちは、自然の庇の下に安置されているので、風化が進まないで、当時の姿を残しています。
Information
- なし
- 伊豆箱根鉄道・修善寺駅からバス、[梨本]バス停下車
- なし
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 観音山の登山は、岩登りと岩峰の巻きが続きます。登山経験のある健脚向けです。
周辺の見どころ
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三十三観音像
別の大岩に掘られた庇下には、11躰の観音菩薩像(いずれも沢田石)浮き彫りと丸彫りが混在し、表現も素朴です。
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観音山登山道の露頭
石仏群に向かう途中の洞には西の大平火山から噴出した溶岩流が露頭します。
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観音山の岩稜
観音山は600mほどの痩せ尾根の岩稜が続きます。標高713mの山頂は明瞭ではなく、一本松の生えているP709のほうが山頂らしいです。
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展望ピーク
一本松のピークからは、天城連山のパノラマが展望できます。
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尖峰
尖ったピークは白浜層群の凝灰角礫岩のようです。
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龍爪神社(りゅうそうじんじゃ)
龍爪橋の右手の崖に、龍爪神社の小さな鳥居が立ちます。
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神社背後の露頭
鳥居の上には、小さな石祠がありこれが竜爪さんのご神体のようです。その背後には、大平火山の溶岩流の末端崖が迫ります。
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大平火山(おおひらかざん)の溶岩流
枯れ沢の左岸には、大平火山の分厚い溶岩流が500mに渡って露頭します。
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スコリアと溶岩流
溶岩崖の北端には、溶岩流に覆われたスコリアが見られます。
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大平山山頂
大平山の山頂(三角点は無い)には火口らしきものは見当たらなく、平らで広いことから大平山と呼ばれているようです。一帯にはヒメシャラなどの灌木が茂り、展望はほとんど利きません。