沼津アルプス(静浦山地)の周辺には、7世紀前半から8世紀中頃にかけて造られた横穴墓群が残ります。北江間横穴群(きたえまよこあなぐん)は、大北横穴群(おおきたよこあなぐん)と大師山横穴群(たいしやまよこあなぐん)に分かれますが、いずれも白浜層群の海底火山からの火山灰が堆積した凝灰岩(ぎょうかいがん)の崖を掘って、横穴式の墓として利用されたものです。
大北横穴群には、40基ほどの横穴墓があるらしいが、火葬された骨を収納する石櫃(いしびつ)も残ります。
Information
- あり-無料-数台
- 伊豆箱根鉄道駿豆線・原木駅から約3Km
- なし(いちご狩りセンターのトイレを借用)
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 落ち葉や雨の後は、滑りやすい
周辺の見どころ
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若舎人の石櫃
大北横穴群の横穴墓に収納されていた火葬用の石櫃(いしびつ)で、”若舎人”(わかとねり)の文字が刻まれています。本物は、あやめ会館のロビーに保管されています。
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大師山横穴群
凝灰岩・凝灰角礫岩の斜面に10基ほどの横穴墓が残ります。
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石棺
大師山横穴群の1号墳内には、大きな石棺が残ります。
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長塚(ながつか) 三十三観音
凝灰岩の露頭を祭壇として、凝灰岩に刻まれた三十三観音の石仏が祀られています。
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北江間分岐 石丁場跡
日守山と大平山の中間の鞍部に、凝灰岩の石丁場跡が残ります。
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大北 稲荷神社裏の露頭
稲荷神社の北側の道沿いに凝灰角礫岩が露頭します。
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長塚の大石
近くの採石場で採れた巨石を、採石の記念碑として置かれています。