仁科峠から猫越岳(ねっこだけ)の北東部で、約100万年~60万年前に噴火した猫越火山ができました。西側と南西側は侵食されて切り立っていますが、北東側には火山特有の緩やかな斜面が残っています。
風早峠(かざはやとうげ)の北東斜面は強い西風が当たらないので、マメザクラが生存しています。
Information
- あり-無料(数台)
- 公共交通機関によるアクセスなし
- なし
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 冬季は路面が凍結することがあります。
周辺の見どころ
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仁科峠
仁科峠を含む伊豆稜線歩道は、風が強く、スズタケのような低木しか生育できません。
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ナベ岩
仁科峠の南東の小高い丘の上に大きな岩があります。猫越火山の溶岩流でしょう。
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仁科峠 溶岩流
ナベ岩の丘の南麓に、猫越火山の厚い溶岩流が露頭します。
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後藤山(ごとうやま)
伊豆稜線歩道上の仁科峠と猫越岳の中間にある小さなピーク。猫越火山の溶岩流に位置します。
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猫越岳
仁科峠付近からの展望。左から手引頭・なだらかな猫越岳と後藤山が連なります。
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猫越岳山頂
数百万年前に南の海底で噴火した海底火山が、長い時間をかけて侵食されてゆるやかな斜面となりました。
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山頂の池
山頂西の窪地に水が溜まった池です。水生植物のヒルムシロが繁茂し、初夏にはモリアオガエルの卵塊が見られます。
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山頂の池・空撮
山頂の池を空撮しました。
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西天城牧場
仁科峠の周辺では、放牧による酪農が盛んです。
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ブナ
猫越岳の東には手引頭(てびきがしら)と呼ばれる小ピークがあります。稜線歩道から外れると大きなブナの木が見つかります。
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タコブナ
手引頭にある幹回りでは天城一のブナ。低い所から、枝を張り出す姿からタコブナと呼ばれます。
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馬酔木(あしび)の巨木
手引頭では、鹿の食害や強風のせいでブナなどが倒れて枯れています。鹿が食べない馬酔木の巨木は群落をつくり、耐えているようです。この馬酔木は天城一の大きさと言われています。
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馬酔木
天城でよくみられる馬酔木と違って、ここの馬酔木は大きく成長しています。
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アマギシャクナゲ
手引頭の初夏の花は、シャクナゲとミツバツツジです。
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芭蕉(ばしょう)の滝
伊豆稜線歩道からのアクセスはできませんが、猫越川支流の河原小屋沢の上流にある小さな滝は、厳冬期に凍結することがあります。