狩野川の左岸には、ごつごつした低い山が連なります。右岸の田方平野とは対象的な景観をしていますが、その中でもひときわ目を引く岩壁の山が城山です。
数百万年以前に南の海で活動していた海底火山のマグマがゆっくりと冷え固まり、伊豆半島の衝突後に隆起する際に、周囲の火砕岩が侵食されて洗い出された火山の根です。狩野川に面した岩壁はロッククライミングのゲレンデとしてクライマーを引き付けています。
ハイキングコースを登り、切り立った狭い山頂に立つと、富士山や天城山の地形を観察できます。
Information
- なし(登山口近くの路肩に数台のスペースあり)
- 伊豆箱根鉄道・駿豆線・大仁駅から徒歩約2Km
- なし(途中のコンビニ利用)
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 岩壁下では落石に注意
周辺の見どころ
-
城山の岩壁
マグマがゆっくりと冷え固まった一枚岩です。
-
ロッククライミングのゲレンデ
登山ルートから外れますが、岩壁の下に立つことができます。
-
七つ石
城山から葛城山への登山ルートの途中に大岩が転がっています。
-
幻の滝
大雨の後にだけ、南壁に滝が出現します。
-
棒石山(ぼういしやま)の採石場跡
城山の南にある小さな山の東斜面に、約20cm角の柱状節理が露頭しています。以前は、この石材を採石して庭石などに利用していたようです。
-
小室石の採石場跡
棒石山の北の洞には、かつて小室石(おむろいし)と呼ばれる凝灰角礫岩を採石した石丁場跡が隠れています。小室石は磨くとカラフルな色合いとなり、石蔵などに珍重されました。
-
子育地蔵
棒石山の北の道沿いに露頭する凝灰岩の崖に、地蔵菩薩が彫られています。子授けの地蔵として、今でも信仰を集めています。
-
小室の摩崖仏
棒石山の北の洞には、凝灰岩の巨石に虚空蔵菩薩坐像が浮き彫りされています。
-
白鳥山(しらとりやま)の採石場
棒石山の西隣りの山の西南斜面には、柱状節理の大露頭があり、今でも採石場として利用されています。(操業中のため立ち入りには許可が必要です)