田方平野の南東に位置する天ヶ岳(てんがたけ)の北裾の龍城山(りゅうじょうさん)に、戦国時代に北条早雲が東国支配の足掛かりとして平山城を築きました。
Information
- あり-無料-18台(城池親水公園)
- 伊豆箱根鉄道・駿豆線・韮山駅から徒歩20分
- あり
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 城跡への坂道はすべりやすいので注意。
周辺の見どころ
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韮山城址・本丸
龍城山の山頂(標高50m)に盛り土で土塁(どるい)を築いて、本丸としました。天然の要害に守られた本末からは、田方平野から富士山まで見晴らしが効きます。
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三ノ丸・虎口
三ノ丸の手前には虎口があり、上からの攻撃を受けます。
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二ノ丸曲輪の土塁
尾根道のの中腹に平坦な曲輪(くるわ)を造り、周囲には盛り土で土塁(どるい)を築きました。
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伝・塩蔵跡
尾根の最南端には、塩蔵または焔硝(火薬)庫があったと伝えられています。
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堀切5
龍城山の韮山城址と天ヶ岳(砦)をつなぐ尾根を断つために堀切が設けられています。左側の看板先から天ヶ岳の主尾根に取りつきます。
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天ヶ岳・山頂
きついやせ尾根に、天ヶ岳の狭い山頂があります。西側が開けていて、田方平野が展望できます。
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天ヶ岳・大堀切
山頂直下に大堀切があり、細い土橋で通過できます。
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反射炉
幕末の代官江川英龍(坦庵)が手がけ、後を継いだその子英敏が完成させました。海防用の鉄製大砲を鋳造するために造った溶解炉が、世界文化遺産の構成遺産と認められました。
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鳴滝の斜交層理
約6000年前頃の縄文海進の時、現在の田方平野は浅い海でした。ここで見られる斜交層理(しゃこうそうり)は、この付近が浅い水底であったことを物語ります。
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皆沢(みなさわ)の若草石採石場跡
湯ヶ島層群群の海底で噴出・堆積した凝灰岩を切り出した跡です。水をかけると緑色になることから、若草石と銘打たれて、石垣や浴槽などに用いられました。今では採石は終わって、埋め戻されました。
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皆沢の若草石採石場跡
道沿いの空き地に、若草石の露天の採石場跡が観察できます。
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蛭が島の若草石テーブル
公園に設置されているテーブルの石材は若草石で、白い凝灰岩の中に、緑色の斑点を多数含みます。