• 八丁池(はっちょういけ)

        
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約80万年から20万年前に噴火を繰り返して成長した天城(あまぎ)火山。その山中に発生した断層ずれにより谷がせき止められた窪地に水が溜まって八丁池となりました。
登山ルートはいくつかあり、新緑と紅葉の季節には、多くの登山者が訪れます。
池の南にある見晴台からは、遠くに富士山が見えることもあります。
八丁池はモリアオガエルの生息地としても知られています。

八丁池
地域
中伊豆エリア
ジオサイト
天城峠・八丁池
地層分類
天城火山の山中で発生した断層ずれにより谷がせき止められた窪地に水が溜まって池となりました。
住所
静岡県伊豆市湯ケ島 八丁池
キーワード
断層湖

Information

 
なし(水生地下駐車場-無料、数台)
 
伊豆箱根鉄道・駿豆線 修善寺駅からバス約45分(バス停・水生地下から徒歩数時間)
 
あり(展望台下)
難易度
登山
安全情報
霧や雨が発生しやすく、道に迷うことがあるので、経験者と行くことを勧めます。

周辺の見どころ

  • 全面凍結
    全面凍結

    厳冬期、八丁池は全面凍結することがあります。昔は、天然のスケートリンクとして人気があったそうです。

  • 八丁池湖畔
    八丁池湖畔

    池の名前は周囲が八丁(870m)あることからつけられたそうです。天城の瞳とも言われ、明るく開けた池はハイカーの憩いの場所です。池には、弁天様と水神様の石造物が祀られています。

  • 紅葉
    紅葉

    紅葉の季節、八丁池の青い池面に紅葉が映えます。

  • 紅葉の映り込み
    紅葉の映り込み

    池面に映り込んだドウダンツツジが輝きます。

  • 青スズ台
    青スズ台

    八丁池の南東にある高台からは、相模灘(さがみなだ)が展望できます。

  • 天城山隧道(あまぎさんずいどう)
    天城山隧道

    伊豆の南と北の間にそびえる天城山は、昔から交通の要害で、越えるのは大変で土砂崩れによる崩壊で、幾度も付け替えられていました。1905年に初めてトンネルが完成して、人と物の往来が盛んになりました。
    川端康成著[伊豆の踊子]の出だしに出てくる峠の茶屋は今ではありません。

  • 石造道路トンネル
    石造道路トンネル

    天城隧道は、アーチや側面などすべて切り石で建造された日本初の石造道路トンネルであり、日本に現存する最長の石造道路トンネルとして重要文化財に指定されています。入口付近の切り石には、吉田石(安山岩)が使われているが、内部は凝灰岩が使われているそうです。

  • 板状節理(ばんじょうせつり)
    板状節理

    本谷林道の途中には、天城火山の溶岩流と見られる溶岩に板状節理が見られます。

  • 大小屋天井(おおごやてんじょう)
    大小屋天井

    八丁池の北西側斜面は東側に比べると緩やかで、ブナやヒメシャラなどの樹林が発達しています。その樹林の中で空が開けた場所を”天井”と呼んで、それぞれ名前がついています。

  • 精霊(せいれい)ブナ
    精霊ブナ

    大小屋天井の精霊ブナは一人でダンスを踊っています。

  • 精霊ブナ
    精霊ブナ

    凛とした風情の立派なブナですね。

  • ヒメシャラ
    ヒメシャラ

    岩尾天井(いわびてんじょう)のヒメシャラですが、曲がって成長した姿は鹿の角のようです。

もっと見る(残り-5)

  • 岩尾天井
    岩尾天井

    下り八丁池歩道の奥にある天井です。

  • 白砂天井(しらすなてんじょう)
    白砂天井

    下り八丁池歩道の途中にある天井。秋の紅葉は見事です。

  • 大見(おおみ)分岐点
    大見分岐点

    上り御幸歩道と水生地歩道・本谷歩道の分岐点には、モミジの林があります。

  • なまこ岩
    なまこ岩

    水生地から八丁池に向かう藤ヶ沢歩道の沢筋の斜面に、ナマコのような大きな石があります。天城火山の溶岩ではなく、もっと古い湯ヶ島層群の凝灰岩のようです。

  • 氷室(ひむろ)
    氷室

    以前は、近くに造った人工の池で凍った氷を切り出して、保管していた氷室が復元されています。松本清張著[天城越え]にでてきます。


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