伊豆長岡温泉の真ん中に位置する小高い山を地元では源氏山(げんじやま)と呼びます。白浜層群に属する海底火山からの噴出物が、伊豆半島の衝突により隆起したものです。源氏山の周辺には凝灰岩などの噴出物が露頭します。
あやめ御前広場は、以前は伊豆石(凝灰岩の軟石)の石丁場でしたが、昭和初期に伊豆長岡ゆかりのあやめ御前の姿を彫った石造物と祠を造りました。
Information
- あり-無料-20台
- バス停[温泉駅]から徒歩20分
- あり
- 難易度
- ハイキング
周辺の見どころ
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源氏山の露頭
あやめ広場から山頂の展望広場への道沿いに凝灰岩が露頭します。
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湯谷(ゆたに)神社
源氏山の北麓にあり、古くから続く古奈温泉の発祥地で、鳥居右手には源泉跡が残ります。
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石丁場跡
湯谷神社の右手に、石丁場跡(私有地)があります。観光用に整備されていて、白浜層群の長岡凝灰岩の地層が観察できます。
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石丁場跡
開放的な石丁場(いしちょうば)では、懐中電灯無しに観察可能です。
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頼朝の湯
湯谷神社近くにある旅館”頼朝の湯・本陣”には、長岡凝灰岩の石丁場を利用して作った洞穴風呂が立ち寄り湯として利用できます。
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露頭
順天堂大学静岡病院向いの崖にも凝灰岩が露頭します。源氏山周辺の旅館には凝灰岩を利用した露天風呂もあります。
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白坂(しらさか)の凝灰岩露頭
長岡温泉の北端の切り通し手前に、凝灰岩の露頭が残ります。
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白坂の石丁場跡
露頭の南端には凝灰岩の石丁場跡もあります。
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白石の石棺
元々は近くの洞古墳の土の中に埋められていた凝灰岩を刳り抜いた棺が、後に掘り出されてここに移動しました。
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三養荘の露頭
三養荘の裏口に凝灰岩の露頭が見えます。露頭を掘った洞穴は従業員の通路に利用されているようです。
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薬師の段
鎌倉時代の武将・天野透景の墓所が、東昌寺境内の薬師の段といわれる場所にあります。凝灰岩の崖を刳り抜いています。
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稚児が淵(ちごがふち)
近くの東照寺のお稚児さんが狩野川の淵に誤って落ちて亡くなったそうです。凝灰岩が露頭します。
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戸沢(とざわ)の石丁場跡
源氏山の西方の戸沢集落のはずれには、かつての石丁場跡が残ります。