大仁金山は、天正年間に発見されました。慶長年間に大久保長安が再開して最盛期を迎えましたが、その後は休山していました。
昭和になって操業を再開することになり大規模な浮遊選鉱場を建設して、選鉱された鉱石は、国内の別の精錬場に送られました。1973年に正式に閉山となりました。
- 地域
- 中伊豆エリア
- ジオサイト
- 瓜生野(うりうの)・熊坂(くまさか)
- 地層分類
- 数百万年の海底火山の噴出物のすき間に、マグマの熱で温められた地下水がマグマ中の金などを溶かし、岩盤の割れ目を通って地下を上昇します。金などの鉱物は石英と共に沈殿して金鉱床となります。
- 住所
- 静岡県伊豆市瓜生野382
- キーワード
- 金鉱跡
Information
- なし(狩野川記念公園、無料、40台)
- 伊豆箱根鉄道・駿豆線 大仁駅から約1km
- なし(狩野川記念公園)
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 鉱山跡は危険で、立ち入り禁止の場所もあります。
周辺の見どころ
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浮遊選鉱場跡
現存するのは選鉱場のコンクリートの基礎です。選鉱に使用された設備や建物は取り壊されています。
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坑道入口
金鉱への坑口は鍵で閉じられています。
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坑内入口
入口のすき間から通路を覗く。奥のドアの先に地震観測装置が設置されていたらしい。横坑が続いた先に立抗があるらしい。
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プロピライト露頭
瓜生野(うりうの)の道路沿いに、熱水変性を受けて変質した安山岩が露頭(ろとう)します。
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狩野川記念公園・慰霊碑
昭和33年の狩野川台風の被害からの復興記念として、最も被害の大きかった熊坂地区に公園が建設され、殉難者慰霊碑などが建立されました。
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狩野川台風・浸水標識
狩野川台風で浸水した熊坂には、浸水高さ(2m27cm)を示す標識が建ち、災害の記憶を呼び起こします。
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狩野川台風資料室
熊坂小学校には、狩野川台風の記憶に触れられる資料室があります。