約3200年前に噴火したカワゴ平火山の溶岩流と火砕流に埋め立てられた谷川では、溶岩流のすき間から湧く清らかな地下水を利用したワサビ栽培が盛んです。
Information
- あり-無料(数台-短時間)
- 公共交通機関によるアクセスはありません
- なし
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- ワサビ田への立ち入りは禁止されています。
周辺の見どころ
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ワサビ田
ワサビの栽培には、肥料は必要でなく、年間の水温差が少ない清冽な湧水と適切な日差しが重要です。夏の強い日差しを遮るためのハンノキと日除けが、独特の景観をもたらしています。
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筏場の大崩壊
蛇喰川(じゃはみがわ)の火砕流(かさいりゅう)堆積層の崩壊現場。狩野川台風の鉄砲水で、蛇喰山の中央を押し流し、土石流となって下流に流れ出しました。
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蛇喰川 火砕流露頭
蛇喰川の東側の台地は、約3200年前に噴火したカワゴ平火山からの火砕流が堆積したラハールです。
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火砕流・黒曜石
火砕流の台地が侵食されて、大きな黒曜石(こくようせき)や流紋岩(りゅうもんがん)が覗きます。
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軽石の採取
伊豆で開発された畳石式(たたみいししき)のワサビ田にかかせない軽石を採取してます。
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蛇喰川のシルト層
蛇喰川上流の岸に、シルト層が層をなしています。
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蛇喰川のシルト岩
蛇喰川が冷小川(ひえおがわ)と名前が変わる近くの堰堤の上流の崖と川床に、シルト岩が露頭しています。
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蛇喰川の砂岩層
蛇喰川の下流域の崖に、伊豆半島が本州と衝突する前の浅い海峡の海底に溜まった砂岩が10m近くの厚さで堆積しています。
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軽石の採掘穴-1
蛇喰川の崖には、軽石(神代杉目的も)を採取した小さな洞穴がいくつもあります。
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軽石の採掘穴-2
採掘穴の奥を更に掘り抜いた穴があります。
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神代杉(じんだいすぎ)
姫の湯断層近くの大見川岸の私有地に”姫之湯ケーブ”と呼ばれる手掘りの洞穴があります。二つ目の支洞の途中には、直径60cmほどの表面が黒焦げた幹が埋もれています。カワゴ平火山の火砕流に巻き込まれて、表面が炭化したと考えられます。奥には低くて狭い洞窟が続きます。
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姫之湯断層ズレ
昭和5年の北伊豆地震の時に発生した右横ずれが、民家の石垣に残ります。
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金毘羅山(こんぴらやま)の柱状節理
金毘羅山南の急斜面に、デイサイトの岩脈が露頭しています。地元では、柱状節理と呼ぶようだが、どちらかというと板状節理に近いのでは。
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貴僧坊(きそうぼう)の湧水
貴僧坊水神社の横には溶岩のすき間から湧水が湧いていて、ワサビ田や稲作りの水源として大切にされています。
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水神社(すいじんじゃ)
貴僧坊の水神社は、良く見ると左側の石垣と土台が傾いていて、本殿の左側の基礎は石などでかさ上げされています。石段の左側は水平ではありません。本殿の左手地下で湧水が大量に湧いているので、地下水が本殿の基礎を侵食していると考えられています。
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地蔵ケ平のスダジイ
蛇食川沿いの地蔵ヶ平に、樹齢千年のスダジイの大木が護られています。