旭滝は、落差105mと伊豆半島でもっとも高い滝ですが、大雨の後以外は水量が少なく目立たない滝です。滝面は東向きで、朝日が昇る時に輝くので旭滝と名付けられました。六段に分かれた崖を右に左に流れを変えて落ちる姿は優美です。
Information
- あり-無料(数台)
- 伊豆箱根鉄道・駿豆線 修善寺駅からバスで10分、そこから徒歩5分
- あり
- 難易度
- ハイキング
周辺の見どころ
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展望台より滝の中段
旭滝の落ちる崖面は、柱状節理の岩です。海底で噴出した凝灰岩のすき間に、地下から上昇してきたマグマが貫入して(火山の根)冷え固まる際に、柱状節理が発達しました。ここから見ると柱状節理が横倒しになっていることがよくわかります。
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尺八を奏でる虚無僧
旭滝には、江戸時代に普化宗(ふけしゅう)の瀧源寺(ろうげんじ)という寺がありました。編み笠をかぶり、尺八で托鉢する虚無僧(こむそう)とよばれる僧侶が集団で修行した場所です。尺八の名曲”瀧落之曲”は旭滝の水流に触発されて作曲されたといわれます。
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旭滝・空撮
新緑の旭滝を空撮しました。
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源流のため池
旭滝の上流の水域は狭く、ゴルフ場に降った雨が溜まったため池が源流です。
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河岸段丘
伊豆半島最大の狩野川は天城山からの大量の土砂を運搬するとともに、川床を下刻して、数段の段丘面を両岸に造りました。
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小室石の石蔵
大平集落の民家の石蔵には、伊豆の国市・小室で採石された小室石(おむろいし)(凝灰角礫岩)が使われています。
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狩野川・大曲の露頭
大平の北東で流れを大きく変える狩野川の川床には、湯ヶ島層群の白色凝灰岩が露頭します。