修善寺温泉は、弘法大師が桂川の川床に独鈷杵(とっこしょ)で掘り当てた温泉が元になって発展した伊豆半島では一番古い温泉です。
桂川のほとりには、弘法大師が開いた修禅寺があり、観光客と信心深い人々を引き付けています。
- 地域
- 中伊豆エリア
- ジオサイト
- 修善寺温泉
- 地層分類
- 桂川の河原は、数百万年前に海底火山から噴出した軽石・火山灰が堆積した凝灰岩が基盤で、その上を達磨山火山の溶岩流が覆っています。
- 住所
- 静岡県伊豆市修善寺964
- キーワード
- 温泉
Information
- あり-有料(多数)
- 伊豆箱根鉄道・駿豆線 修善寺駅からバス(約10分)
- あり
- 難易度
- 街歩き
周辺の見どころ
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独鈷(とっこ)の湯
桂川の川床に復元された独鈷の湯は、今では足湯として利用されています。桂川の川沿いには、七つの源泉が湧いていました。
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桂川の柱状節理
海底火山の時代に海底で噴出した溶岩が冷却する際に、柱状節理が発達しました。
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桂川の白色凝灰岩
川床の露頭は、海底火山から噴出した軽石と火山灰の堆積物です。
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石垣に火山弾
温泉場の病院の石垣に使われている小室石(凝灰角礫岩)には火山弾らしきものが見えます。
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紙谷の石丁場跡
温泉街のはずれにある紙谷では、古くから修善寺紙という良質な和紙が作られていました。その紙谷の裏山には、伊豆軟石の石丁場跡があります。
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石丁場内
石丁場跡の内部は、観察させてもらうこともできます。
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おしゃぶり婆さん
修善寺温泉の南に位置する鹿山中腹の凝灰岩の岩窟に、子育ての神の石造物(中央)が祀られています。
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奥の院の露頭
修禅寺奥の院手前の崖には、達磨火山の溶岩流の露頭が見られます。
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駆篭(かりごめ)の窟
修禅寺奥の院にある弘法大師が修行したといわれる岩窟には、達磨火山の溶岩流に板状節理(ばんじょうせつり)が発達しています。
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湯舟川の露頭
奥の院前を流れる湯舟川(ゆぶねがわ)の上流の川床に、赤く変色した凝灰岩が露頭しています。
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桂大師
奥の院前を流れる湯船川の上流の山中に、弘法大師が植えたといわれる桂の木があります。