約1万年前に富士山で噴出した玄武岩の溶岩流は、南東に進み、箱根火山と愛鷹火山に挟まれた谷を埋めながら南下して、現在の三島市街地から長泉あたりを先端として、冷え固まりました。下土狩駅の東側の緩傾斜した台地には、いくつかの溶岩塚(ようがんづか)が見られます。溶岩塚は、冷え固まり始めた溶岩が、後からきた溶岩に押されて、膨張して亀裂が入った小さな丘のような形をしています。稲荷神社は、大きな溶岩塚の亀裂を参道として利用して、鳥居と神社が建てられました。
Information
- なし-下土狩駅近くの長泉町営駐車場(62台、有料)から徒歩10分
- JR御殿場線・下土狩駅から徒歩10分
- 参拝者用トイレ
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 岩の割れ目に造られた参道を歩きます
周辺の見どころ
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溶岩塚(ようがんづか)
溶岩の表面は冷え固まるが、内部の熱い溶岩の力により塚状に膨張して、亀裂が入りました。その亀裂を参道に利用しています。
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割狐岩(わりこいわ)
この岩の割れ目に老狐が住みついていたと伝えられています。
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縄状溶岩(なわじょうようがん)
溶岩流の末端表面に縄状の模様ができました。