約1万年前に富士山から流れ出した玄武岩の溶岩流は、愛鷹山と箱根山の間の谷間を埋めて流れ下り、約40km南にある現在の三島の地を末端として、冷え固まりました。溶岩流の末端に位置する三島市街地では、富士山の雪解け水や山麓に降った雨水が、地下の不透水層と溶岩流のすきまなどの透水層の間を伏流して、溶岩流の末端となる三島市街地の各所で湧いています。
湧水からの水流は、御殿場泥流で覆われた台地を侵食して、桜川・御殿川・源兵衛川などが流れています。
Information
- あり-有料(市内の有料駐車場利用)
- JR東海道線・三島駅から徒歩
- あり
- 難易度
- 街歩き
三島市内の湧水
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菰池(こもいけ)
菰池の湧水は桜川(さくらがわ)の水源となります。昔、真菰(まこも)が群生していたことから菰池と名付けられたといわれています。
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白滝(しらたき)公園
菰池の約200m南にある小さな公園では、溶岩流の末端部とそこから湧き出す湧水が見られます。湧水は、桜川と合流して、一部は御殿川の水源となります。
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浅間神社・湧水
楽寿園の東に鎮座する神社で、コノハナサクヤヒメを御祭神とし、富士登山の三島口はここから始まります。境内の溶岩流の末端から地下水が湧いていた池では水垢離をしたとの伝承があります。
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雷井戸(かみなりいど)
井戸の中には、湧水が湧き出していて、かつては地域からの飲料水を供給する簡易水道の水源でした。ミシマバイカモが植えられ、涼し気な雰囲気を醸し出しています。
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清住(きよずみ)緑地・湧水
三島市と清水町の境に位置する境川・清住緑地にも、富士山からの地下水が湧いています。
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清住緑地
湧水の水辺に多様な動植物が生息する豊かな自然環境が守られています。
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竹倉(たけくら)・湧水
箱根山系の溶岩の隙間から地下水が湧きだしています。