約1万年前に富士山から流れ出した玄武岩の溶岩流は、愛鷹山と箱根山の間の谷間を埋めて流れ下り、約35km南にある現在の三島の地を末端として、冷え固まりました。三島は、市街地各地で溶岩流が見えるユニークな場所です。
その中でも、新幹線三島駅の北口のすぐ西の道路沿いでは三島溶岩流が開削された断面が露頭していて、三島溶岩の特徴が観察できます。
Information
- あり-有料
- JR東海道線・三島駅駅から徒歩1分
- あり
- 難易度
- 街歩き
三島市内の溶岩流
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三島風穴(ふうけつ)
三島駅周辺は三島溶岩流の上に立地します。駅前の広場の地下には、溶岩トンネルがありますが、崩落の危険があるので、閉鎖されています。
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三島風穴・入口
内部は広い空間で、約60mほど続いているそうです。溶岩トンネルを流れた溶岩流は、三島駅南口方向に流れています。
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日大・大塚(おおつか)
日大の校庭内の大塚と呼ばれるあたりに、三島溶岩流が保存されています。大塚はもともとは塚の形状をしていたが、校舎を建てる際に上部が削除され、平らになっていています。学園祭の時に見学できます。
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紫苑(しおん)の森・溶岩塚
三島北高の校庭の南にある紫苑の森にも小さな溶岩塚が保存されています。
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社宅前・溶岩
鎧坂の社宅の建設工事中に地下から掘り出された三島溶岩(気孔が多い)を加工したものがモニュメントとして利用されています。
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愛染院(あいぜんいん)跡・溶岩塚
市民文化会館前のY字路中央に、一部が削られた溶岩塚が保存されています。
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白滝(しらたき)公園・ミニ溶岩塚
楽寿園の東側に位置する白滝公園では、三島溶岩流の先端部の溶岩微地形が観察できます。溶岩流が膨張して、亀裂が入っている。塚と呼べるほどの大きさはないので、ミニ溶岩塚と呼ばれている。
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白滝公園・縄状溶岩
湧き間に近い末端には溶岩の表面に縄状のしわしわが見られます。
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二宮浅間神社
浅間神社の境内にも溶岩流の先端部が露頭します。
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浅間神社・岩留(いわどめ)
約1万年前に噴出した三島溶岩流がこの地で冷え固まって止まったので、岩留浅間とも呼ばれます。
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鏡池(かがみいけ)
菰池の近くには、三島溶岩流が露頭したくぼ地があります。かつては満々と湧水をたたえた池でした。