伊豆が海底火山の島だったころのなごりで、伊豆半島の衝突で隆起した静浦山地(沼津アルプス)の北端の山です。(標高193m)
Information
- あり-無料(香陵台駐車場)-10台
- JR東海道線・沼津駅から路線バス[黒瀬]バス停で下車、徒歩約2km
- あり (香陵台、芝住展望台下)
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- イノシシに注意
周辺の見どころ
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芝住展望台
山頂は電波塔があり展望は効かないが、手前のピークにある芝住展望台から360度のパノラマが展望できます。
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芝住展望台からの展望
芝住(しばずみ)展望台からは、眼下に沼津市街や富士山・南アルプス、伊豆半島などの周辺の地形と景観が見渡せます。
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摩崖仏
西側山麓の根方道路沿いの凝灰岩露頭に、高さ5mほどの大きな摩崖仏(地蔵菩薩?)が刻まれています。
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金毘羅神社の露頭
摩崖仏の上の尾根には、凝灰岩の地山があり、刳り抜いた内部に金毘羅神社が納められています。
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ジャスパーの露頭
同じ尾根の北側の壁面には赤い碧玉(酸化鉄などの不純物を含む塊状の石英(ジャスパー)の露頭があります。
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安山岩の露頭
周遊ルート沿いに、海底で噴出した安山岩が露頭していて、収縮節理が見られます。
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登山道の露頭
登山道の途中には、海底火山の噴出物が露頭します。
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夫婦岩
香陵台(こうりょうだい)から山頂・展望台に至るハイキングルートにある小岩です。2つの塊が一体となって一つの岩になっていることからこの名があるようです。
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香貫用水・大滝堰あたり
1620年以前まで、香貫地区の農業は降雨と溜池のみを水源としており、慢性的な水不足に悩まされていました。上香貫村に住んでいた植田内膳は狩野川が大きく流れを変える大滝から取水する用水路をつくりました。
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植田内膳墓所
香貫山の西麓にある霊山寺の墓地中央あたりに、植田内膳の墓石(左)と墓誌(右)が祀られています。用水のおかげで、香貫地区にはかんばつが無くなり、農業発展の礎となりましたが、今では市街地化により、大雨時の排水路として地域防災に役立っています。令和4年に世界かんがい施設遺産に登録されました。
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香貫用水・空堀
霊山寺門前には、香貫用水の空堀があります。今の用水は、この下の暗渠を南に流れています。
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香貫用水
上香貫からは開渠となり、市街地を流れます。用水には、木橋や石積みのアーチ橋などが架かります。
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香貫用水の流路
地図情報と踏査実績を基に、香貫用水の3D地形図を作成しました。