伊豆半島が本州と衝突した以降に活動を始めた愛鷹(あしたか)火山。傾斜の緩い裾野には、古富士火山や箱根火山から噴出した火山灰やスコリアが堆積した愛鷹ローム層の台地が広がります。火留坂(ひとめざか)の地名の謂れはなんでしょうか?
- 地域
- 北伊豆エリア
- ジオサイト
- 沼津IC周辺
- 地層分類
- 約40万年前から10万年前に噴火した愛鷹火山。傾斜の緩い裾野には、その後、古富士火山や箱根火山から噴出した火山灰やスコリアが堆積した愛鷹ローム層の台地が広がる。
- 住所
- 静岡県沼津市足高
- キーワード
- 愛鷹山ローム層
Information
- あり-無料-718台
- JR東海道線・沼津駅南口バスターミナル」発 北口経由「あしたか運動公園」
- あり
- 難易度
- ハイキング
周辺の見どころ
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伊豆方面の地形景観
沼津インター周辺あたりから伊豆半島の景観が広がります。
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沼津IC近くのローム層露頭
富士火山や箱根火山由来のローム層が農業用の客土に利用されています。
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高専近くのローム層
ローム層の上部は黒ボクで覆われます。
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高専・愛鷹ローム層標本
愛鷹ローム層の厚さは10~20mになりますが、この標本は地表から地下8mまでの地層です。
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興国寺(こうこくじ)城跡
愛鷹山の尾根を利用して築かれた戦国時代の山城です。伊勢新九郎盛時(北条早雲)が、今川氏の家督争いでの活躍によりこの城を与えられたそうです。ここから北條早雲の躍動が始まりました。駿河湾・伊豆半島・浮島沼などを一望できます。
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八畳(はちじょう)石
愛鷹山の柳沢の河原に残る巨石で、江戸時代の大雨で、山から転がってきた転石と言われています。大岩の上面は八畳敷き相当の広さがあります。
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熊堂(くまんどう)・大泉寺(だいせんじ)
元禄16年に富士山方向から聞こえた鳴動を、大泉寺の僧侶が覚書に記録していました。元禄関東地震が引き金となって富士火山のマグマ活動が活発化したものと考えられていますが、噴火には至りませんでした。資料は明治史料館にあります。
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川窪(かわくぼ)付近
安政東海地震で陥没しました。
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安政東海地震の震災追弔之碑
民家9戸が埋没して、生き埋めになった犠牲者を追弔するために明治36年に建立されました。