大瀬崎神社のある大瀬崎は、駿河湾の海流に運ばれた砂礫(されき)が堆積してできた砂嘴(さし)と呼ばれる地形です。
- 地域
- 北伊豆エリア
- ジオサイト
- 大瀬崎
- 地層分類
- 陸上大型火山である達磨火山・井田火山・大瀬崎火山などの西海岸側の崖の一部が波で削られて、円礫が堆積した砂嘴
- 住所
- 静岡県沼津市西浦江梨
- キーワード
- 砂嘴
Information
- あり-有料-300台
- JR東海道線・沼津駅から路線バスにて[大瀬崎]下車
- あり
- 難易度
- ハイキング
- 安全情報
- 外海のごろた浜は、ゴロタ石の波打ちぎわを通るので足元・落石・高波に注意
周辺の見どころ
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神池(かみいけ)
大瀬崎の先端には、淡水が湧く神池があり、伊豆の七不思議のひとつと数えられています。潮の干満時にも池の水位が変わらないことから海とは分離されていて、砂嘴の地下にある大瀬崎火山の溶岩流のすきまからの伏流水が湧いているものと考えられます。
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神池
神池を空から見ると、周囲に海が迫っていることが分かります。海から最も近いところでは20mほどしかなく、池面の標高は1mほどしかありません。
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ビャクシン群落
神池の周囲は、ビャクシンの大木が群落を成しています。
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大瀬崎神社
祭神は引手力命(ひきたぢからのみこと)で、海上安全を願う漁民が赤い褌を奉納する風習があります。
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大瀬まつり
毎年4月4日に大漁と海の安全を願い例大祭が奉納されます。近隣の漁港から漁船が集まり、大漁旗で飾り立てた漁船の上で青年たちが女装して踊る「勇み踊り」(旧称: 馬鹿踊り)が行われます。
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大瀬崎火山・溶岩流
大瀬崎の西海岸の崖では、大瀬崎火山から噴出した幾層もの溶岩流の断面を観察できます。大瀬崎火山の山体は大きく侵食されたようで、火山の中心は西側にあったと考えられています。
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大瀬崎火山・南火道
海食崖の途中には、海側に張り出した小岬があります。大瀬崎火山の火道(マグマの通り道)の一部と考えられます。海側に火道の本体があったものと考えられます。
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大瀬崎火山・南火道 3D
南火道を中心に、3Dモデルにしました。(全画面にできます。)
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大瀬崎火山・板状節理
火道には板状節理(ばんじょうせつり)が発達しています。