沼津アルプスとは、静浦(しずうら)山地の通称で、香貫山から南へ横山、徳倉山(とくらやま)、志下山(しげやま)、小鷲頭山(こわしずさん)、鷲頭山(わしずさん)、大平山(おおひらやま)と続く山稜線を地元の愛好会が整備し、名づけたものです。標高は一番高い鷲頭山でも392メートルと低山ですが、起伏が激しく鎖を伝って歩くところもあります。伊豆が本州と衝突する以前の浅い海底で活動した火山体の一部が侵食に耐えて、衝突後の地殻変動で隆起した山地です。
Information
- なし
- JR東海道線・沼津駅から路線バスにて
- あり-香貫山、午前帰
- 難易度
- 軽登山
- 安全情報
- 落石や切株に注意
周辺の見どころ
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沼津アルプス 3Dモデル
静岡県点群データから、3Dモデルを作成しました。
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板状節理(ばんじょうせつり)
稜線の登山道に、海底火山の噴出物に貫入(かんにゅう)したマグマが板状節理となって露頭しています。
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ぼたもち岩
志下峠にある凝灰角礫岩はツブツブの餡でくるんだぼたもちそっくりさんです。
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中将岩(ちゅうじょういわ)
凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん)の下部が侵食された崖下にある祠には、阿弥陀如来の石仏が祀られます。昔は、波打ち際にあった海食窪(かいしょくくぼ)が隆起したと考えられます。
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象山
志下山の南には、火山の根が露頭して、今ではロッククライミングのゲレンデに使われています。
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クレヨンウォール
志下坂峠の大平側登山道の脇にある岩場です。近くには、パステルウォールと名付けられた岩場もあります。
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亀甲岩
志下坂峠の近くにある岩場。ロッククライマーたちは、亀甲岩と名付けました。