沼津アルプスとは、静浦(しずうら)山地の通称で、香貫山から南へ横山、徳倉山(とくらやま)、志下山(しげやま)、小鷲頭山(こわしずさん)、鷲頭山(わしずさん)、大平山(おおひらやま)と続く山稜線を地元の愛好会が整備し、名づけたものです。標高は一番高い鷲頭山でも392メートルと低山ですが、起伏が激しく鎖を伝って歩くところもあります。伊豆が本州と衝突する以前の浅い海底で活動した火山体の一部が侵食に耐えて、衝突後の地殻変動で隆起した山地です。
Information
- なし
- JR東海道線・沼津駅から路線バスにて
- あり-香貫山、午前帰
- 難易度
- 軽登山
- 安全情報
- 落石や切株に注意
周辺の見どころ
-
横山・山頂
香貫山から下った八重坂峠からは、横山の急な山道を東南東に進みます。ほぼ直登で、横山(182m)山頂に到着します。
-
徳倉山・山頂
横山峠から、徳倉山の北尾根にとりつくと、ゴツゴツした岩が現れてきます。徳倉山の山頂(256m)は丸くなっていて、樹木に囲まれているので展望はききません。徳倉山を東側から見ると象の形に見えることから、象山と呼ばれています。
-
しおみち広場
徳倉山のなだらかな尾根道に現れる平地のしおみち広場では、明治時代に養蚕殖産のため桑畑が開墾されていたそうです。
-
千金岩
志下坂峠への下りにかかり、展望が開けた場所に、千金岩が横たわります。鷲頭山と奥駿河湾の展望が素晴らしいので、”千金”の価値があることから名づけられたのでしょうか?
-
志下山
志下山山頂は開けていて、鷲頭山と小鷲頭山の見晴らしがすばらしい
-
志下峠・ぼたもち岩
志下峠にある凝灰角礫岩はツブツブの餡でくるんだぼたもちそっくりさんです。
-
中将岩(ちゅうじょういわ)
小鷲頭山への登りの途中に、中将岩と呼ばれる大岩が立ちはだかります。凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん)の下部が侵食された崖下にある祠には、阿弥陀如来の石仏が祀られます。昔は、波打ち際にあった海食窪(かいしょくくぼ)が隆起したと考えられます。
-
小鷲頭山・山頂
中将岩から小鷲頭山までは、沼津アルプス中でもっとも急峻なロープ伝いの尾根歩きとなります。
-
鷲頭山・山頂
小鷲頭山からは緩い稜線を歩き、鷲頭山に到着します。山頂に祀られている石祠は、ここにあった鷲頭神社のなごりのようです。
-
大平山・山頂
細い岩稜を辿ると、大平山の山頂に到着します。三角点があり、山頂の一角からは田方平野が垣間見えます。
-
展望大岩
大平山から東に延びる稜線上に大岩が露頭していて、沼津アルプス随一の展望ができます。
-
大嵐山・山頂
大平山から茶臼山にかけては、奥沼津アルプスと呼ばれます。大嵐山(日守山)の山頂直下のお花畑。
-
茶臼山・山頂
奥沼津アルプスの最東の茶臼山の狭い山頂。
-
鷲頭神社
鷲頭山の東麓にある鴻鳥の丘上に建つ鷲頭神社の境内から、鷲頭山を遥拝することができます。
-
石丁場跡
御前帰から鷲頭山への登山道の途中、左側に大きな石丁場跡が残ります。
-
象山
志下山の南には、火山の根が露頭して、今ではロッククライミングのゲレンデに使われています。
-
クレヨンウォール
志下坂峠の大平側登山道の脇にある岩場です。近くには、パステルウォールと名付けられた岩場もあります。
-
亀甲岩
志下坂峠の近くにある岩場。ロッククライマーたちは、亀甲岩と名付けました。
-
沼津アルプス 3Dモデル
静岡県点群データから、3Dモデルを作成しました。