天城山系の降雨を集めて北に流れる狩野川は、大平のあたりで西に向きを変えます。狩野川の堤防と山地に囲まれたこの地区は自然排水が困難なため、浸水被害が頻発しています。
大平地区を含む狩野川下流域は、たびたび洪水にみまわれてきた土地でもあり、洪水を防ぐための陸閘や、大規模な河川つけかえ工事の痕跡を今も見ることができるます。
Information
- なし-(JAなんすん大平に断って駐車させてもらう)
- JR東海道線・沼津駅から路線バスにて[大平車庫]下車
- なし
- 難易度
- ハイキング
周辺の見どころ
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自然堤防
蛇行を繰り返した狩野川が造った自然堤防の上に、古くからの集落が建ちます。
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多賀火山の展望
狩野川の堤防からは、箱根や玄岳(多賀火山)の地形景観を展望できます。
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大平地区の景観
狩野川の堤防からは、大平地区の景観と背後の沼津アルプスの山並みが展望できます。
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出城(てしろ)・陸閘(りくこう)
狩野川の氾濫から、地区を守るために設けられた水門を陸閘と呼びます。狩野川放水路ができてからは、使われることがなくなり、交通の支障になることから陸閘は撤去されています。
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政戸(まさど)・陸閘
政戸と日守の間にも陸閘跡が残ります。政戸の岩脈の延長上を開削して、道路をつけました。
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政戸・岩脈(がんみゃく)
大平山の山すそに伸びる山稜に設けられた採石場跡に、岩脈がいくつも貫入しているのが見られます。
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丸山遺跡
縄文時代末期から弥生時代中期の土器の他に多量の動物の骨や骨角器が見つかったそうです。
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臥雲寺(がうんじ)・達磨石
寺の近くの水田の中から掘り出された石が願成就の石として信仰されています。
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おばしどころ
大平地区には、”石仏の里 大平”と名付けられたほど石造物が数多く保存されています。その多くが慶長から慶応年間に建立されたといわれます。